昨日、異常な空梅雨もようやく梅雨入りしそうだなんてことを述べたが、ヨーロッパではとんでもない予報が出ている。

 

フランスではご存じのサッカー女子W杯が開催中であり、日本代表も飛躍しているのだが、アフリカのサハラ砂漠から吹き込む熱風のあおりで、ヨーロッパでは今週後半にかけて40℃を超える記録的熱波に襲われる可能性が高いとして気象当局が警戒を呼び掛けているという。

 

大体ヨーロッパのこの時期の平均気温が、こちらにもあるが、北極圏に近いイギリスやアイルランドは18℃前後、内陸のフランスやスペイン、スイス、イタリアでも20℃前後と日本でいう3月下旬か4月上旬相当、エーゲ海に近いギリシャは25℃と、5月上旬相当の気候で、最もヨーロッパ適温が高いのでも7月前後のイタリアやギリシャで30℃前後、ほかのヨーロッパ諸国でも通常は30℃を上回ることは比較的少ない。そう考えてみると、ヨーロッパでの40℃は誰もが経験したことのない猛暑ということになる。

 

日本では、昨年に続き今年も5月に早くも猛暑日が観測されたのだが、昨日のブログでも述べた通り、近畿・中四国・北九州地区ではまだ梅雨入りすらしていない。昨年はちょうど今の時期に関東で梅雨明けが宣言されたが、西日本では西日本七夕豪雨という記録的大被害が出てしまったほど、梅雨が安定した状況ではなくなりつつある。

 

昨日のブログでも触れたが、7月の1か月予報で西日本は「降水量は平年並みかやや多く、気温も平年より低め」とする予報が出ているのだが、梅雨前線が高気圧によって邪魔されているため、なかなか西日本では、一瞬のゲリラ豪雨はあっても、数日間まとまって降るような雨には至っていない。それだけに、地球温暖化のあおりは、日本だけの問題ではなくなってきつつあることがこのことでわかると思う。

 

我々は森林保護やリサイクルの推進など、積極的な温暖化抑制策を進めてきているのだが、ある話で、太陽にも寿命があり、50億年後には太陽の光がなくなってしまうのではないかとする学説があるというのをテレビで見た記憶がある。確か、ABCテレビ・テレビ朝日系の「たけしの万物創世記」という番組だっただろうか。太陽が寿命を尽きると地球が滅びるというようなことも聞いたことがある。それだけに、地球温暖化は太陽が最も威勢よく光を放つという状況と化しているのではないかという警告にもなってしまっているのだろうかと思った。

 

梅雨時の雨は渇水対策のためにもある程度必要ではあるが、少雨空梅雨で終わってしまうようなことになれば、太陽の下で思い切り遊びまくり、仕事もこなすということもなかなかできなくなってしまうのではないかと思うのだが。