東京FMの「山下達郎のサンデーソングブック(サンソン)」のあるリスナーからの投書の中に、「10数年前はミニディスクで録音していたが、そのミニディスクのコンポが今は製造自体が中止されており、万一故障したときに備えて、MP3レコーダーのウォークマンにダビングして、それをパソコンのCDデータにしてリマスターリングしている」という内容のお便りが先ほど紹介された。

 

ミニディスクは、カセットテープに代わる新たなラジオやレコードからの音源アーカイブメディアとして注目されたもので、四半世紀前の1992年にソニーが日本初のMDレコーダーを製造・販売したものの、ラジカセに比べると高価であり、ヒットしなかったということで、結果的にMDは素早く淘汰された格好となってしまった。

 

僕も実はMDはこれまでもラジカセで録音したほうが一番身近で手軽ということもあって、買わなかったが、結果的にこれは正解だったのかもしれない。

 

近現代では、ディスクがなくても、直接内蔵メモリーやSDカードに録音できるラジレコ(MP3レコーダー)が普及しており、それをスマホにもダウンロードできるご時世なのだから、返ってMDを買うと結果的にアフターケアも高くつくということから買わなくて正解だし、ここ数年はカセットが再び市民権を得ており、ラジカセがまた巷の電気店に普及しだしてきていることを思うと、ラジカセをずっと残しておいて結果的によかったのではないかと改めて思った。