先日、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)のワード編の検定試験を受けた。以前からパソコン検定(現・ICTプロフィシエンシー検定協会P検)の3級資格を手にしてはいたが、就職にすぐにはつながらない。むしろP検はパソコンの基礎知識を出題する問題で、中にはひっかけ問題的なもの(よろしければ模擬試験が受けられるのでお試しを)のような問題もあるため、パソコンのスキルを必ずしもP検で図れるというようでもないらしい。

 

そこでより実践的なスキルとして、マイクロソフトオフィスに搭載されているワード、エクセル、パワーポイント(スライド)の作成能力を試してみるというのがこのMOSという検定で、こちらにあるようにスペシャリストクラス(基礎コース)と、エキスパートクラス(応用コース)の2本立てで構成されている。

 

僕の場合、最近はマイクロソフトとの互換があるキングソフトオフィスを利用しているが、一部の機能が省略されている以外大抵はマイクロソフトとほぼ同じく利用できるため、僕がこれまで手紙や就労支援作業所のポスター作りでも結構このキングソフトオフィスである程度の応用は効いているといえる。

 

何せ、応用力を試すMOSの練習は初めての突貫工事のようなものであるが、昨年9月からまずエクセル編(表ソフト)受験へ向けて、テキストを見ながら、そして要点をノートにまとめて分からないところは見返す、そしてテキストの模擬試験も何度も練習問題を繰り返し、間違っていたところは補習したり、新たな機能についてはノートにまとめるなどして、自分のものにして、本番のテストに臨んだ。

 

昨年の12月末、仕事納め直前のエクセル編のテストは1000点満点の980点、全体で25問ほどあったが、多分1問だけ間違って(どこが間違ったかは受験者でも教えてくれないが)、それでも好成績を上げて合格することができた。

 

この勢いに乗って、本格的な就活をするにはワード編も合格しないといけないということで、今年の年明けからワード編のテキストに取り掛かった。ワード編は家庭でもよく使う部類なので、テキストを見ても意外と簡単にスラスラと読みこなして、模試も連日正解率100%か、それに近い比率の高得点を手にできた。

 

そして昨日のワード編の試験本番。受験時間は50分なので、初めは長く感じるかもしれないし、合格点の700点を下回ると、後日再試験になるということもあって、不安材料も多少はあった。でも今までのテキストのスキル、といっても大抵は問題に支持された内容がヒントとして書かれてあるので、ほとんど楽勝といったところも多かった。不安だなと思ったところはやり直しをしながら試験に取り組み、全25問ほどの問題を約25分ほどでこなした。

 

「なんとか合格してくれ」と祈るように採点結果の発表を見守った。僕はエクセル編と同じくらいの950-970点ぐらいだろうなと思っていたが、「1000点」、満点である。「やった」というよりも「え、うそ、満点?」と目が点になってしまった。学校時代はギリギリ赤点が多く、100点満点などはなかなか取れなかった自分が、まさか、MOSで1000点満点をとれるとはと、唖然となった。

 

「がんばれ!!ロボコン」でもなかなか100点満点を取りにくく、苦労した中、最終回で子供たちに安全な公園づくりをしようと奮闘して100点満点どころか500点を取ったという件があったが、1000点満点だなんて…。

 

まぁ、合格したことに越したことはないのだが、パソコン教室の先生(この試験の会場)も「合格点はあっても1000点満点はそうないものです」と驚いていたし、僕が今通っている就労移行支援作業所のスタッフの方も、採点票をみて、喜びのあまりにラインに写真を撮ってくださったほどだった。

 

これからは、このワード・エクセルのMOSの合格という経験を活かし、更なる高みを求めて就労に結び付けていくために取り組みたいと思っている。