まだ私が中学生だった頃、あるオーディオ雑誌のイベントで、オーディオマニアの集いがありました。
そのイベントのゲストとしていらっしゃっていたオーディオ評論家の一人が江川三郎さんでした。

会場に持ち込まれたものが、一見すると「ホワイトボード」の様なついたて状の四角い平板でした。
江川さんの説明によると、その「ホワイトボード」は「プロジェクターの映写幕」であると共に、「スピーカー」だと言うのです。
ステージのど真ん中に鎮座していた訳ですけど、1つしか無かったので「ウーファー」と判りました。
「プロジェクターで映像を投影し、見ている画面から迫力の重低音が聞こえる様にする。」
音を聴くのも、映像を見るのも、向いている方向は一緒ですから、「理にかなった方法だ」と思いました。

それからもう25年以上経つ訳で、当時のテレビの画面の大きさとは比べものにならない程大画面になり、更に奥行きが薄くなりました。

ただし…
「テレビの画面は大きいのに、スピーカーは凄く小さい。故に、音は軽い。」
と言うのが、一部の機種を除き、殆どのテレビに当てはまります。

そこで、私はあの「映写幕スピーカー」の事を思い出しました。
「大画面になった液晶パネル自体を振動板として利用出来ないか?」
そう思いましたが、「『磁気回路』と『振動』に対する問題があるんじゃないか?」とも思いました。

この問題(課題)さえ解消されれば、「大画面テレビのパネルを利用して迫力の重低音を再生!」と言う夢の様な話が現実になると、私は思うのです。

「磁気」もそうだけど、「振動」も液晶パネルにとっては良くない(悪い)んだろうなぁ…。
あと考えられるとすれば、「超薄型でも重低音再生が可能な(超)大口径スピーカーを、バックパネル(テレビの背面)にド~ン!と搭載し、『共鳴箱』から『バスレフダクト』を通じて迫力の重低音を再生する」と言う方法。

テレビの制御基盤など電子部品への磁気の影響も考えられますが…。
そうなると、薄型TVも「薄型」じゃなくなるかも知れないし…。
(「防磁」でもなぁ…。どうなんでしょう?)