「日食」報道の微妙な言語表現

日本国内でも、奄美諸島などごく一部の地域では、天気次第で「皆既日食」が見られる訳ですが、その関連ニュースを報道する際、言葉が足りないと「エラい事」になる恐れがあります。

ただ闇雲に「今日は皆既日食、見られると良いですね。」とか、「皆既日食、楽しんで下さい。」などと、不特定多数の人に言ってしまうと、あたかも「日本全国で皆既日食が見られる」と誤解を招いてしまう可能性があります。
今回の日食、全国的には「皆既日食」よりも「部分日食」の方が観測可能なのです。
「皆既日食」を観測出来るのは、先にも述べた「ほんの一部の地域」だけなのです。

それも、「天候次第」と言う「但し書き」が付きます。

マニアや、今回の一連の日食報道を熟知している人なら、そこまで言われなくても良く御存知でしょうけど、何の事だかチンプンカンプン（サッパリ判らない）な人なら、「どこでも見られる」と誤解してしまうでしょうね。

何がともあれ、日食の最中は、出来るだけ天気が良い事を祈りましょう。
今回の日食を楽しめると言う状態にある皆さんは、「皆既日食」なり、「部分日食」なりを、心ゆくまで、思う存分楽しんで下さい。