事の発端は、常日頃から家事を殆どした事がない姉の一言でした。

「小さい洗濯ネットを置いておいたんだけど、その中へ洗剤を入れて洗濯すると、石けんカスが付かないから…。」

そして、試しにやってみた訳ですが、確かに「石けんカス」は付かなくなりました。

が、しかし…!

我が家の洗濯機は、「サイドポケットに洗剤を入れ、ミキサーで溶かすタイプの全自動洗濯機」なんです。
しかも「節水型」。

その様な洗濯機で、この裏技は、ハッキリ言って「逆効果」なんです。
と言うのも、洗い上がりの「あの強烈な洗剤の匂い」がその証拠なのですが、洗濯ネットに粉末洗剤を入れて洗濯すると、少ない水量で徐々に洗剤が溶けて行くので、通常の洗濯コースであっても、洗濯をやっている時間内では溶けきらず、すすぎの際も洗濯をしているのと同じ事になってしまいます。

結果、洗い上がった洗濯物からは洗剤の残り香が強烈なまでに漂い、場合によっては、洗剤を入れたネットの中に「溶け残りの洗剤」が残っているのです。

何処の放送局で放送していた「裏技(生活の知恵)番組」か、あるいはどの情報誌か判りませんが、家事を殆どやった事がない人に、いくら無駄な知恵を付けても、日常生活にいかされる事はない訳ですし、それどころか、その「無駄な知恵」のお陰で、私は実際に「健康被害」を受けてしまったのです。

私自身、その番組を見ていた訳じゃないし、雑誌の記事も読んでいないから、詳しい事は何一つ判りませんけど、番組制作に当たっているスタッフの皆さんや、雑誌の編集担当者の皆さんには、視聴者や読者から寄せられる情報に対して、事前にきちんとした検証を行った上で、注意点などをハッキリさせてから放送・記事の掲載をして頂きたいと思います。

いやぁ~、本当に酷い目に遭ったわぁ…。
今でも具合悪くて、正直、しんどいです…。

この責任、一体誰が取ってくれるんでしょうね…。
単なる「健康被害」じゃぁ済まないでしょう。
私と同じ目に遭った人、少なくないんじゃないかなぁ…。

あと、「TVなどメディアからの情報をただ闇雲に鵜呑みにしてしまう視聴者(読者)」も結構いるだろうし、そう言った番組などのメディアに対して、私と同様の「苦情」も多く寄せられた事でしょう。

そもそも、「ネタ元」の人も、「洗剤カスが残らず、キレイに洗濯出来た!」とだけしか思わなかったんじゃないかなぁ…。
例え目には見えなくても、洗剤の成分の「すすぎ残し」が衣類に残っている事は明らかだし、このまま続けたとして、夏場など、汗ばむ時期には大変な事になるでしょうね…。