「弐號機」の主力機としての座が続いていた頃、いよいよ「新PentiumⅢ(Tualatin)」のアナウンスがされ、「i440BXでも対応出来るのか?」とか、「i815マザーに乗り換えなければいけないのか」と、様々な憶測が飛び交い、結局「BXマザーではCoppermineまで」と言う事が明らかになったその頃、「PenⅢ以降の次世代CPU(Willamette)」の話題も出てきました。

この「Tualatin(トゥアラティン)」、当時大人気だった連続テレビ小説「ちゅらさん」になぞられ、「PenⅢ」はそのまま「ちゅらさん」、そしてL2キャッシュの容量を半分の128Kにした「Tualatin-128K」は「Celeron」としての位置づけから「ちゅらろん」と呼ばれました。

「Coppermine」の時には無かった「コアを全体的に保護する様に取り付けられた広い金属板(ヒートスプレッダ)」が特徴的で、以後のCPUのデザイントレンドにもなりました。

主に「Coppermine」などのCPUでは、コアが剥き出しで、CPUクーラーの取り付け時に「コア欠け」や、もっと酷い場合は「コア割れ」を起こす事もありました。

その「Willamette」も、プラットフォームが完全に一新される事を知った時、「このままIntelで行くのか」「初號機の流れを引き継いでAMDで行くのか」と、悩まされた時期でもありました。

また、「DDR」の登場以前、「SDR」に変わる「次世代メモリ」として「RIMM」の動向も注目されましたが、こちらは「パーツが高価な点」が嫌われて、「RIMM」が普及する事は殆どありませんでした。

あっても「ハイエンドなマルチCPUマザー」中心に採用されていた位でしたが…。(そんなん作るか!<笑>)


その一方で、AMDはと言うと、(ライザーカードを含めて)「Slot-A路線」で行くかと思いきや、「ソケット370」に触発されてか、「ソケットA」への路線変更を発表しました。

↑ある意味、これで後の「参號機」の基本コンセプトは決まったのかも知れません。