前にもふれた事ですが、「参號機」と「試(四)號機」の順番が入れ替わっているのには、私なりの「訳」があります。

昔から、日本人は(特に)「四」や「九」と言った数字を忌み嫌う傾向があります。


それはちょっと置いといて、まずは、弐號機用のアイテムとして、「SECC2(石割り)パッケージ」の「PentiumⅡ-450MHz」を入手し、後から別途「適当なファンシンク」を取り付けました。

本来、「クロックアップ」と言うのは「喝入れ(動作電圧の昇圧)」が基本とされていましたが、この石の珍しかったのは「息抜き(動作電圧の減圧)」をする事でクロックアップのパフォーマンスを発揮した事でした。

でも、所詮「PenⅡはPenⅡ」。単に「クロックアップ」という「遊び」の一部にすぎませんでした。


で、もう1つ。行きつけのPCショップでの「掘り出し物市」で「発掘」した、当時、話題になっていた「Athlon-700MHz」。

当然の事ながら「K7」であり、「Slot-A」でした。

それと一緒に入手したのが、フリーウェイの「赤いK7マザー」シリーズの1つ、「FWD-K7KX」。

チップセットは、まだ熟成されていなかった(と思う)VIAの「KX133」。

後発の「KT133A」まではまだ先の話なだけに、そんな状況もあったのか、トータル的な印象は「一部に優れた一面を見せつつもPentiumⅢに及ばず」でした。

とは言うものの、後の「参號機につながる能力の片鱗」を見せてくれました。

この組み合わせも、ある意味「惨號機」と表現しても良さそうでしたが、個人的には「試験的要素」もあった事から、あえて「試號機」としました。

とは言いつつも、初號機に載せた「K6-2+/500」の「Enhanced3DNow!」と、この「Athlon-700MHz」の「Enhanced3DNow!」では、FPU性能の大きな違いからか、「Athlon」に軍配が上がりました。

「K6-2+/500」の「Enhanced3DNow!」は、「Athlonから加わった新命令コード」だけど、「とりあえずK6-2+にも載っけてみよう」と、、「最適化は二の次」的な代物でした。

ほんの一瞬だけ組んで、ベンチテストの後、すぐにバラされてしまった「試號機」でしたが、結局、「弐號機」の牙城を崩す(脅かす)までには行きませんでした…。