岩手に「南部美人」と言う蔵元があります。

http://www.nanbubijin.co.jp/

私が存じていたのは「久慈酒造」の銘柄(ブランド)としての名前でしたが、後に商品名を蔵元の名前として「改名」したのでしょう。


 これは、以前、某ラジオ番組(全国放送)を聴いていた時の事、リスナープレゼントのコーナーで、その「南部美人」が紹介されており、「当たるかどうか判らないけど、一応、出してみるか。」と言う事で、これにも応募し、後日当選発表の後、品物が送られて来ました。

 ラベルから推測するに、「純米吟醸」だったと記憶しておりますが、ここで私は何を思ったか、何年か手を付けずにそのままその辺に飾っておいたんですねぇ。

今にして思えば、「折角当たった酒、それも純米吟醸や。もったいつけんと早ぉ~呑みやぁ。」と言う訳ですが、当時は滅多に晩酌なんてしなかったもんですから、気が付いて、ラベルの製造年月にビックリ!と言う訳でした。

そう、すっかり「古酒」になっちゃってたと言う訳なんですね。

「古酒と言っても、未開封だから、一応は呑めるだろう…?」と思い、グラスに注いでみると、これがまた良い感じに「琥珀色」に熟成(?)されていたんですね。

 ただ、見た目とは裏腹に、もったいないと思ったのが、その「呑み口(香味)」でした。

そう、「古酒」ですから、「何とも古くさい味」になっていたと言う訳なんです。

同じ「古酒」でも、「ふなぐち菊水」の様な「芳醇な香り」とは行きませんでしたね、流石に…。


ここでの教訓は、やっぱり、「頂き物はお早めにお召し上がり下さい。」と言う事でした。

今思えば、「南部美人のホンマの味ってどんなんや?」って感じです…。(もったいなぁ…。)