事の発端がいつ頃だったかは定かではないが、スーパールーキー・ハミルトンをチームメイトとして、共にマクラーレンで戦っている今季のアロンソ。
次第に才能を開花していくルーキーの存在に、ただならぬ危機感を感じたのか、チャンピオン・アロンソに、昨年までの「余裕」は感じられない。
一体誰が、ルーキーの(大)活躍を予想出来ただろう。
アロンソ本人も、それを少しも思わなたっかただろう。
北米ラウンドで、アロンソのルーキーを見る目つきが明らかに変わった。
そして、ハンガリーで遂にその事件は起こった。
「ハミルトンにポールポジションを獲られたら大変だ」
と思ったかどうかは定かではないが、ピットレーンでコースインのタイミングを遅らせ、結果として、ハミルトンにタイムアタックをさせなかったのだ。
アロンソ本人は四の五の言って、結局「タイムアタックの妨害」を認めなかったが、あれは(どう見ても)「妨害工作」なのは誰の目にも明らかだ。
結局は「チームの連帯責任」と言う事で、今回のコンストラクターズポイントは加算されなかったが、リザルトとしてはハッキリと残った。
私は、今回の一件に関して、セナ&プロスト時代のマクラーレンを思い出してみた。
コース上で火花を散らす事はあっても、あからさまに「予選のタイムアタックを妨害する事」は無かった。
この辺で、「若き王者の品格」が問われるだろう。