数々のCDを聴いていて、以前から特に「同社のオーディオ機器と同じ特徴を持った音がする」と感じたCDがある。

そのCDマニュファクチャラーは「ビクター」。

「BMG」はどうだか判らないが、昔で言う「音産」が正にそれ。

同社の音の特徴と言えば「全体的にはフラットで当たり障りはない感じでも、主に中域が目立ち、何となく音の輪郭(フォーカス)が甘い感じ」といったところ。

初期に聴いていた音が「ビクターの音」だったが、いろんな音を聴いていくうちに、この「まったり感」に物足りなさを憶える様になってしまった。

そう、同社の音は、「ドンシャリ好き」にとっては、いささか「迫力に欠ける」のである。

一言に「ドンシャリ好き」と言っても、その中でもいろんな音がある。

個人的には、ロック/ポップスは勿論、フュージョンや、はたまたクラッシックも聴く。

そんなCDライブラリの中でも、「ビクターの音源」は、「ドンシャリ系の代名詞的存在」…「SONY」で聴いても、若干は「SONYナイズ」される事はあっても、どこかまだ「ビクター臭さ」が抜けきらない。

ヘッドフォンも、「SONY」&「テクニカ」以外にも、偶然(?)な事に「ビクター」のものもある。

ただ、性能的に申し分無くても「ビクター」というだけで、その音はやはり「ビクター臭い代物」なのだ。


また、「20ビットK2」という録音方式を採用したCDを聴いてみても、「20ビットの録音クオリティ」は実感出来るものの、やはり、どことなく「ビクター臭さ」が漂う音なのだ。


「ビクターの音が好きになれるかどうか」…それは各自の個性によるところが非常に大きい。