札幌市南区の札幌国際スキー場が20日、一部オープンした。ただ、札幌市や近郊の他のスキー場は積雪量が少なく、軒並み延期を余儀なくされた。今後1週間の予報でも大きな降雪はなく、札幌周辺のスキー場の本格オープンは12月以降になりそうだ。

 札幌国際は山頂(1100メートル)の積雪量が50~60センチあるが、中腹からは積雪量が足りず山頂付近の2コース限定で営業を開始した。それでも午前9時のオープン時には待ちわびた大勢のファンが来場し、色とりどりのウエアに身を包んでゲレンデを滑走していた。


 一方、20日のオープンを予定していたサッポロテイネスキー場(札幌市手稲区)やルスツリゾート(留寿都村)、キロロスノーワールド(赤井川村)などは雪不足から延期に。サッポロテイネの担当者は「山頂付近の積雪量が約20センチ。去年は11月21日にオープンできたのだが……」と残念そう。ルスツリゾートを経営する加森観光の担当者も「今季は例年と比べて積雪量が少ない」と嘆く。






 札幌周辺で現在、営業しているのは札幌国際とスノークルーズオーンズ(小樽市)だけ。10月末にオープンした中山峠スキー場(喜茂別町)も少ない雪が雨で解けたこともあり、現在は閉鎖中だ。

 日本気象協会北海道支社によると、ここまで冬型の気圧配置が長続きせず、まとまった雪が降っていないという。11月末までの天気予報でも、札幌周辺でまとまった降雪予報はなく、スキー場関係者やファンにとってはもどかしいシーズンとなりそうだ。【木村光則】



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