中学へ進み、最初の一年はとても楽しく学校に通いました。
相変わらず真面目な私でしたが、
友達は多く、意外なことに異性からもよくモテました。
勉強はそこそこ得意だったので、成績はいつも上位でした。
しかし中学2年生の途中に起きたあることをきっかけに、私は学校へ行くのが怖くなりました。
何週間かは、毎朝自分を奮い立たせて学校へ行き、普通の顔で過ごしました。
でも、だんだん限界が近づくのが自分でもわかっていました。
ある日、なんだかもうただただ疲れ果てていて、
「あ、明日から私はきっともう本当にダメになってしまう」
と予感したのを覚えています。
そして、その次の日から数日間、
私は理由も言わず学校を休みました。
何があったのかを誰にも言わなかったため、
家族も友達も、ある日突然家に引きこもった私に戸惑い、無理矢理にでも学校へ行かせようとしたり、理由を聞き出そうとしました。
そんな反応を見るのが辛くて、ある日一度だけ学校へ足を運びました。
でもやっぱり無理でした。
ただただ逃げたい、そして何も考えずに眠りたいとそればかりが頭に溢れていました。
この後から結局一年近く、私は学校はおろか、
家からもほとんど出ずに暗い時間を過ごすこととなります。