秀山祭九月大歌舞伎 夜の部

     



通し狂言 伽羅先代萩


(めいぼくせんだいはぎ)

花水橋
竹の間
御殿
床下
対決
刃傷

〈花水橋〉          
足利頼兼 梅 玉
絹川谷蔵 又五郎
   
〈竹の間〉          
乳人政岡 玉三郎
沖の井 菊之助
鳶の嘉藤太 吉之助
小槙 児太郎
八汐 歌 六
   
〈御殿〉           
乳人政岡 玉三郎
沖の井 菊之助
小槙 児太郎
栄御前 吉 弥
八汐 歌 六
   
〈床下〉           
仁木弾正 吉右衛門
荒獅子男之助 松 緑
   
〈対決・刃傷〉        
仁木弾正 吉右衛門
細川勝元 染五郎
渡辺民部 歌 昇
山中鹿之介 種之助
大江鬼貫 由次郎
山名宗全 友右衛門
渡辺外記左衛門 歌 六

※松本錦吾休演


伊達家のお家騒動を題材にした

「伽羅先代萩」を見てまいりました。


今回も、玉三郎さんの乳人政岡を拝見するのが

主目的でしたが


「花水橋」から「刃傷」まで通してみて

流れがよくわかり

6年前に見た時以上に、政岡の乳人としての重責

母としての身を切られるような心痛

息子千松の、健気な忠臣、哀れ・・・

身につまされる思いが強くなりました。


玉様・歌六さん(八汐)・菊之助くん(沖の井)の

三人の女性の心理バトルが見もので

適材適所というか、それぞれが巧で

歌六さんの八汐は、顔筋の動かし方一つで

憎憎しく感じるよう徹した演技をされて

もう、あっぱれ!という感じでした。

菊之助くんは、正義感に溢れる清々しさで

ぴったりの沖の井でした。

玉様は、さすが人間国宝さまです。

特に、今回のハイライト奥殿の場の

お茶の風炉釜でお米を炊いて、鶴千代と千松に

食事を作るシーン。

ふくさ捌きや、柄杓を流れるような手さばきで

扱う場は、脳裏にしっかり焼きつきました。

素晴らしかったです!


子役の藤永善優弥くんと、廣田礼王恩くんが

長い台詞も完璧で、演技も上手で感心しました。


吉右衛門さんは、舞台に座っていらっしゃるだけで

オーラを放った存在感がありました。


水害の被害に遭われた方が沢山いらっしゃる中

自分は呑気に歌舞伎観劇して・・・と気がひけました。

私の後ろの2座席が、空席だったことが

昨日は、ひどく気に掛かりました。

被災され、避難されていらっしゃる皆様に

心から、お見舞い申し上げます。