「最も小さき者たちを救う働き(福祉)について」
今回の参院選挙で福音派の教会の金子牧師は福祉事業の働きをしているようです。
そのための国政に挑戦したことが、キリスト新聞などの記事に書かれています。
元外務官僚の牧師が「維新」候補へ オンラインで質問に応じる 2022年6月1日
元外務官僚で単立グッド・サマリタン・チャーチ牧師の金子道仁氏が、「牧師として、神を愛し、国を愛し、隣人を愛す」を掲げ、日本維新の会参議院全国比例区支部長に就任した。今夏の参議院議員選挙で比例区から立候補する見通し。
金子氏は1970年神奈川県生まれ。東京大学法学部卒業後、外務省に勤務。リバイバル聖書神学校の通信教育で神学を学び、98年に単立グッド・サマリタン・チャーチの牧師となる。フリースクール「光の子どもクリスチャンスクール」副校長、社会福祉法人「グッド・サマリタン」理事長などを歴任。
5月20日には、有志牧師らの呼び掛けでオンラインによる対話集会が開かれた。出席者からの質問は、主に「なぜ『維新』なのか」に集中し、政策として掲げる内容と、現実に日本維新の会が行ってきた実績との乖離について鋭く問う声が相次いだ。
特に大阪在住の牧師は、大阪維新の会による「弱者切り捨て」の施策に対し、怒りを露わにする一幕もあった。
金子氏は「維新」から国政に挑戦することを決めた経緯について、牧師の立場で複数の政党に立候補の意思を伝えていたところ、候補者を公募していた日本維新の会から声がかかり、馬場伸幸共同代表と面談し、こちらの意図をくんだ上で公認が得られたと説明。
また、同会の掲げる「維新八策」にはほぼ同意できるとしつつ、「一部意見が異なる部分はあるものの、党内の『多様性』の範疇として認めてもらっている。もし議員になっても、牧師としての考えは変わらない。それを理由に排除されたらそれまで。国会議員という地位に執着しているわけではない」「政治的センスには欠けるとの自覚もある」と答えた。
「なぜ地方行政ではなく国政か」との問いには、かつて自身の運営するフリースクールと行政との交渉が難航した際に、土肥隆一議員(故人)に相談したところ鶴の一声で事態が動いたという経験を紹介。
超党派の議員立法で、教会による福祉事業をよりスムーズにできるよう制度を整えたいとの思いを打ち明けた。
※
個人的には、今回の参院選挙の結果において、これから政治の力により頼む信仰がより広がると思います。
それは、キリスト新聞などで報道されている「維新の会の議員」になった福音派の教会の金子牧師が、国政に挑戦した大きな理由を聞いても明らかになっていると思います。
その金子牧師の国政挑戦の理由です。
「かつて自身の運営するフリースクールと行政との交渉が難航した際に、当時、民主党の衆議院議員だった土肥隆一牧師に相談したところ、鶴の一声で事態が動いたという経験を紹介。」
その経験から「超党派の議員立法で、教会による福祉事業をよりスムーズにできるように制度を整えたい」という思いのたけを打ち明けたのでした。
*
この「議員立法」は厳格な発議要件があり、議員が議案を発議するには、参議院においては議員10人以上の賛成を要し、予算が伴えば20人以上の賛成を要します。
さらに、その要件を満たして発議されても、法律成立は約17%とかなり低いのです。
そのような現実もあり、まして、参議院議員の金子牧師が言われる「議員立法によって、教会による福祉事業をよりスムーズにできるように制度を整える」ということは、
つまり、議員立法によって特定の宗教に便利を取り計らうという考えを持つ議員は、他にいるのかな?という感じがします。
※
そして個人的には、これから、教会(特に福音派)による福祉事業において、クリスチャン議員の力(政治家の力)により頼むということがより強くなっていくことは確実でしょう。
日本基督教団の土肥隆一牧師が、衆議院議員だった時期、福音派の教会でも「牧師で衆議院議員というのは素晴らしい」と、一目置かれていました。
福音派が主催する奇跡を起こす「聖会」の主役である奇跡を起こす海外の牧師が入国できない問題が起きた時、土肥隆一議員に相談するとすぐに入国できたそうで、
福音派の牧師たちは「国会議員の力はすごい!」と感動していました。
金子牧師もフリースクールと行政との交渉が難航した際に、土肥隆一議員の鶴の一声で事態が動いたと言われる通りです。
*
今回、金子牧師は「非拘束名簿式比例代表制」を採用している参院選挙の比例で出馬したので、個人名得票が明確に公表されます。
金子牧師は「3万6944」票でした。
この数字は「福音派」の教会の多くの牧師とクリスチャンたちが支持したことを証明した数字だと思います。
※
今回の参院選挙において、福音派を中心に、政治家の力により頼もうとすることが広がる中で、個人的には「神により頼む信仰」により強く目を向けていこうと決心しています。
「福祉事業」においては、カトリックのマザーテレサ、日本基督教団の石井十次師、留岡幸助牧師、荻野吟子氏、聖公会の石井亮一氏、澤田美喜氏の「神により頼む信仰」が群を抜いています。
これから、その事について書いていこうと思います。
マザーテレサの信仰で驚いたことは、孤児院を建てる場所の件で行政と交渉した時です。
行政は、まったく相手にもしませんでした。マザーテレサとシスターたちを「話にならない」と追い帰しました。
その帰りに、同行したシスターが心配して「あの場所はもう無理です。これからどうしましょう」と尋ねると、
マザーは、孤児院を建てたい場所に行き「主の御心でしたら、必ずここに孤児院が建ちますよ。まったく心配していません」と断言して、シスターたちを驚かせるのでした。
それから、マザーテレサの「ただイエズス様にだけより頼む信仰」によって、その信仰通りになったので、行政の人たちがびっくり仰天しました。
ヒンズー教徒が圧倒的に多いのですが、マザーテレサの働きは人間の常識を超越しているので、思わずマザーテレサに「あなたが信じる神さまは本物です。」と言う人が続出したのです。
「この戦いは主の戦いであるから、あなたは信じて黙していなさい」という御言葉が思い起こされます。
つづく