麻生総理スピーチ 「私の目指す安心社会」-平成21年6月25日

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http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg2650.html


 平成21年6月25日、麻生総理は都内の日本記者クラブで、「私の目指す安心社会」と題して講演を行いました。この講演では、6月15日にまとめた「安心社会実現会議報告」を、日本が目指すべき安心社会の「見取り図」と「道筋」を描いたものとして、説明を行いながら、目指すべき安心社会について述べました。

 麻生総理は講演の中で、「これからの安心社会は、これまでの延長線では実現できないと考えております。これから日本が目指すべき安心社会は、私たちみんなでつくりあげていくものです。安心は、決して『いたれり、つくせり』の受け身の安心社会ではありません。国民一人ひとりが、役割と責任を分かち合う。そして、家族や地域で、また、世代を超えて、共に支え、信頼し合える社会をつくりあげることです。4月に発表した『未来開拓戦略』と、6月にまとめた『安心社会実現会議報告書』が、安心社会への地図です。これに沿って、安心社会を実現してまいります。」と述べました。

 そして結びに、「多くの国民が日本の政治に不満を持っています。それは『国民の期待に、政治が応えていない』ということです。私は、このことについて真剣に反省しなければならないと考えています。国民の政治への信頼を回復するためには魔法も即効薬もありません。国民の不満と要求に対し、一つひとつに応え、信頼を回復するしかありません。私は日本の政治を変えます。『日本を守るために変える』それが、日本を再び強く明るい国に変えるのです。次なる発展に、私は責任を持ちます。」と締めくくりました。


(はじめに)
 昨年の9月24日に、首班指名を受けて以来、9か月が経ったことになります。今日は、私が目指しております安心社会について、是非、皆さんにお話をさせていただければと存じております。

 今日ここで何をお話ししたところで、この後の1番目の質問というのは、解散についてですね。大体そういうところだと思っております。そこで先に申し上げておいた方がよろしいと思います。今日、解散の時期を申し上げることはありません。しかし、そう遠くない日だと思います。

 そして、解散・総選挙の前にどうしてもやっておかなければならないことがあります。それが、日本の安心社会への道筋を国民の皆さんにお示しすることだと思っております。

 私はこの間、かつてない経済危機から国民の生活を守ることに全力を挙げてきました。後ほど詳しく申し上げますが、期待どおりの成果は上がりつつあると存じます。
 しかし、それだけで国民の皆さんに安心を持っていただくことはできないと存じます。未来の安心社会の姿と、その道筋をお示しすることが必要なのだと思っております。それを今日お話しさせていただければと存じます。


1 経済危機から国民生活を守る
 (1) かつてない不況と異例の対策
 まず、これまでの9か月間を振り返ります。
 私は就任以来、経済対策・景気対策、この1点に全力を挙げて取り組んできました。経済危機から脱出することこそが国民の皆様に安心を提供する最大の政策と思うからです。
 「百年に一度」という国際的な金融・経済危機、そして、世界同時不況。昨年の9月15日に、リーマン・ブラザーズというアメリカの大証券会社が倒産しました。いわゆるサブプライムローンの問題が世界中に蔓延していく始まりで、金融不安が拡大しました。その後、実体経済への影響が深刻化し、今度はGM、クライスラーといった世界有数の企業が破綻しました。その結果、日本も戦後経験したことがない不況に落ち込んでおります。実体経済の底割れの防止が最重要課題となったと思います。
 この経済災害から国民生活を守る。そのためにあらゆる対策を打ちました。9か月間の間に、予算編成は4度ということであります。かつてない異例なことです。その際には、国民の生活や雇用を守ることに特に重点を置きました。従来の公共事業中心ではなく、国民の暮らしを守る経済対策にしました。できるだけ多くの方々の意見に耳を傾け、迅速に実施する。それが私の基本姿勢です。

 (2) 世界をリードする
 また、今回の金融・経済危機はアメリカ発世界同時のものです。この危機は日本一国で克服できるものではありません。そこで、昨年11月のワシントンでの緊急サミット及び今年4月のロンドンサミットにおいて、私から世界各国が協調してこの危機に立ち向かうべきであることを主張しました。
 ・不良債権の処理に、場合によっては公的資本の注入が必要なこと。
 ・金融対策だけでなく、思い切った財政出動が必要なこと。
 ・IMF、国際通貨基金の資金基盤というものを強化するために1,000億ドル、約10兆円の融資をすること。
 ・1930年代の大恐慌の教訓というものを踏まえて、各国は保護主義には走ってはいけないこと 
 などであります。これを主張したのですが、その結果、各国とも主張に同意をしていただいて、それぞれの国で対策を打っておられます。

 (3) 明るいきざし
 こうした懸命な経済対策の取組によって、景気に明るい兆しというものが見え始めつつあります。定額給付金も全国で支給されており、多くの御家庭にお届けいたしました。いろいろ御批判もいただきましたが、大変喜んでいただいている声も多く届いております。
 エコポイントやエコカーへの補助というものも、大きな反響を呼んでおります。先日、大型電気店に伺いました。そこでは、エコポイントの対象となった省エネ型の大型テレビや冷蔵庫の売れ行きが昨年に比べて倍、200%、倍増しているとのことでした。
 企業の生産の水準など、幾つかの先行指標が反転、上昇に転じております。また、倒産も指数を見ますと減少に転じております。見えやすいところで、一時 7,000円まで下がっておりました株価、7,050円だったと思いますが、1万円近くまで、約40%上昇しております。この9か月間の成果です。
 しかし、まだ景気が回復したとは言えません。失業率も4月に5%になるなど、雇用情勢はまだまだ厳しいものがあります。手を緩めることなく、引き続き景気対策、国民の生活を守る取組に全力を注ぎたいと思っております。
 

2 目指す安心社会
 さて、次に私が目指す安心社会についてお話をしたいと存じます。
 国民の不安は、短期的な景気だけではありません。多くの国民がさまざまな不安を抱いていると存じます。

 敗戦後の日本は、目覚ましい経済成長によって豊かで平等な社会を実現しました。豊かさと安心は我々日本人の誇りでした。しかし、この自信の陰でほころびが生じていたのだと存じます。例えばワーキングプア、ニート、最近では子どもの貧困、医師不足。政府がこれらの問題に十分対応できてきていなかったことは率直に認めなければなりません。これが不安と閉塞感を生んでいるのだと存じます。
 最もよくないことは、これらの問題に対して目をつぶることです。問題から逃げることです。ビジョンと道筋を示し、実現すること。それが政治の役割だと存じます。
 
 (1) 安心
 先日、6月15日でしたか、安心社会実現会議の報告書をまとめました。この報告書は、日本が目指すべき安心社会の見取り図と道筋を描いたものです。

 私は、これからの安心社会は、これまでの延長線では実現できないと考えております。これまでの豊かな社会は、基本的には
 ・どのようにして経済成長するか。
 ・そして、その成長の果実をどう再配分するか
 という考え方でとらえられてきました。そこでは、稼ぐ人ともらう人、簡単には二分論になっていたのだと存じます。
 これから日本が目指すべき安心社会は、私たちみんなでつくり上げていくものです。安心は与えられるものではありません。自らつくり出すもの。安心は決して至れり尽くせりの受け身の安心社会ではありません。国民一人ひとりが役割と責任を分かち合う。そして、家族や地域で、また世代を超えて、ともに支え、信頼し合える社会をつくり上げることだと存じます。

 報告書をお手元に配付してあると存じますが、報告書のポイントは次のとおりです。

 i 雇用を軸とした安心
 安心と活力の起点は雇用、働くことにあります。働く場がないことや、また不安定な雇用は暮らしを不安に陥れます。これまでは、低い失業率と終身雇用慣行でこれらの問題が顕在化していませんでした。しかし、近年の失業率の上昇や雇用格差を通じて、安心の基本というものは実は雇用だということが明らかになったのではないでしょうか。
 そして、もう一つ、安心のために重要なのは教育です。教育の格差は暮らしの格差を生んでおります。どんな家庭に生まれてもきちんとした教育を受けられるようにする。雇用の安定は教育から始まります。報告書では安心の領域として、従来、主要とされてきた医療、年金・介護、子育ての3つのほかに、雇用と教育を加えて、5つが重要であると示しております。そして、55ページのところでも書いてありますが、雇用というものが扇の要になるのだと存じます。
 
 ii 切れ目のない安心保障
 ポイントの2つ目は、全生涯・全世代を通じて切れ目のない安心保障だと思います。日本の社会保障は、これまで高齢者を中心に組み立てられてきております。年金と介護です。しかし、若者や現役世代への保障が不十分だ、暮らしの不安につながるというのが近年の経験だと思います。他の先進諸国に比べても、日本の若者や子育て世代への公的支出は、他の先進国に比べて低いと思います。すなわち子どもから高齢者まで、人生に切れ目のない社会保障が必要だということであります。
 
 iii 信頼
 ポイントの3つ目は、政府への信頼回復です。政治や行政に対する不信が社会保障への不安を生んでおります。国民の皆様が納めた税金がきちんと国民のために使われているのか不安なのです。政府はこの不安・不信に応えなければなりません。そのために国民の負担と、その見返りに得ている安心というものをわかりやすくしなければならないのだと存じます。
 例えば学び、働き、子どもを生み、育む、育てるといった人生の各場面で、どのような給付やサービスを受けられるのか。それをわかりやすく解説した「社会保障ハンドブック」、社会保障に関するハンドブックをつくり、国民の皆様にお配りします。また、国民一人ひとりが必要な支援を迅速・確実に利用できるよう、安心保障カードをお配りします。

 以上が安心社会のポイントです。報告書にもっと詳しく、かつその道筋も示してありますので、お読みいただければと存じております。

 (2) 活力
 もう一つの柱である活力の未来像については、当面は景気対策、中期的には財政再建、中長期的には改革による経済成長と申し上げ続けてきました。
 景気対策と財政再建、これらを同時に両立させることは困難です。そこで、私は時間軸を明確に設定しました。当面は景気対策に全力を注ぎます。
 景気が回復した次に、財政再建への道筋をつけます。これにつきましては、去る23日に決定した「基本方針2009」において新たな財政健全化目標を掲げました。
 そして、中長期的には経済成長です。4月に新たな成長戦略である「未来開拓戦略」を策定し、低炭素革命など未来につながる投資を進めております。

 以上のように、4月に発表した「未来開拓戦略」と、6月にまとめた安心社会実現会議報告書が安心社会への地図です。これに沿って安心社会を実現してまいります。
  23日に決定した「基本方針2009」は、この考え方に基づいて具体的な施策、重点施策を盛り込みました。キーワードは「安心・活力・責任」です。国民の皆さんに私の政策の全体像を具体的にお示しできたと自負もしております。来る総選挙に勝利して、引き続き、その実現に責任を持たなければならないと思っております。
 

3 私が変える政治
 さて、多くの国民の皆様が日本の政治に不満を持っています。それは国民の期待に政治が応えていないということだと存じます。私は、このことについて真剣に反省しなければならないと考えております。国民の政治への信頼を回復するためには、魔法も即効薬もありません。国民の不満と要求に対し、一つひとつに応え、信頼を回復するしかありません。

 皆さん、しばしば政治を変えなければならないとおっしゃいます。そのとおりです。しかし、このような言葉をもてあそんでも、むなしさだけが残りませんか。具体的に何を変えるのか。どのような目標を立て、どのような道筋で実現するのか。それを明らかにしない限り、政治への不信は戻らないと存じます。そして、政権与党はそれを実行し、実現しなければなりません。その責任がある。勿論、財源を考えないばらまきや不相応に矛盾した政策の羅列はもはや許されないと存じます。財源もなしにサービスだけを約束する、そのような無責任なことは、政権与党はできないのです。
 私が政権をあずからせていただいてから9か月、賢明な皆様方なら、我々が政策と政治の在り方を、今、大きく変えつつあることにお気づきの方もおられると存じます。
 
 (1) 国民の期待に応える政府
 まず、私は単純な小さな政府至上主義から決別をさせていただきました。この9か月の間に、かつてない規模の経済対策を打ちました。今年度予算の規模は、補正を入れますと100兆円を超えました。市場機能だけではうまくいかない場面があることが、今回の金融・経済危機の教訓です。その場合に政府が前面に出ることを私は躊躇しません。
 しかし、それは決して単なる大きな政府を目指すものではありません。国民の期待に応えるためには、政府の守備範囲は広がります。例えば、安心できる社会保障や金融機関の規制・監督などです。しかし、政策を実施するときにはなるべく民間の力を借りて、政府は小さい方がよいのです。私は大きな政府か、小さな政府かといった単純な選択ではなく、機能する政府、そして、簡素にして国民に温かい政府というものを目指します。
 
 (2) 生活者中心の行政
 また、これまでの生産者重視の行政から生活者重視の行政へと大きく舵を切りました。経済対策では、暮らしを守ることに重点を移しました。かつての経済対策では、公共事業が約50%、半分ぐらいを占めていたと記憶します。それに対して21年度の補正予算では、公共事業費の比率は2割に満たないと存じます。 16%ぐらい。
 消費者庁は9月から発足されます。明治以来、日本の行政は、生産者支援というものを中心としてやってきたんです。消費庁は、この発想を逆転させるものでもあります。

 (3) 責任
 今の政治に求められているもう一つのもの、それは責任と思います。私は、昨年10月30日の記者会見で、経済対策の発表と併せて、国民の皆様に消費税の引き上げの必要性を訴えました。誰だって増税は嫌なことです。しかし、毎年1兆円規模で膨れ上がる社会保障費、少子高齢化の結果ですが、この社会保障費を賄うために、増税は避けて通れないと存じます。これを放置するということは、子や孫の世代に借金を残すことです。国民に対しても耳の痛いことも言う、それが政治家の責任だと存じます。
 このため、中期プログラムにおいて3年後、経済状況の好転を前提に税制の抜本改革を行うことを明らかにしたということです。そして、法律にも書き込みました。この増税分はすべて社会保障や少子化対策に使い、国民の皆さんに還元します。
 勿論、負担をお願いするに当たっては、不断の行政改革と無駄の徹底的な排除が大前提です。私と自由民主党は困難から逃げません。国民の皆さんに目指すべき社会のビジョンというものをお示しし、具体的に実行してまいります。行政の無駄を徹底的に削減し、公務員の天下りあっせんをやめます。必要ならば増税もお願いします。
 

(おわりに)変わる自民党、変える政治
 今日のお話の最後になりますけれども、次のことを申し上げたいと存じます。自民党は変わります。変わらねばなりません。私は、日本の政治を変えなければならないと思っております。私は、国民が日本の政治に不満を持っていること、それを認めなければならないと申し上げました。
 そして、政府、自民党がその責任から逃れられないことも認めています。自由民主党は長年にわたって日本の政治を担ってきたんです。成功への貢献とともに、失敗に対する責任も認めなければならないと思います。私たち自由民主党は常に満点だったというつもりは全くありません。
 しかし、問題が指摘されるたびに、自由民主党という政党は自らを改革し、課題を克服してきたのが歴史だと思います。

 今、更に大きな変革、改革が求められております。自由民主党は変わります。そして、私は日本の政治を変えます。日本を守るために変える。それが日本を再び強く明るい国に変えるためであります。次なる発展に、私、麻生太郎と我々自民党は責任を持たねばならない。責任を持つ。

 国民の暮らしを守るのが自民党、日本を守る自民党、それを最後に申し上げて講演を終わらせていただきます。
 長時間の御清聴ありがとうございました。
 
Davos Annual Meeting 2009 - Taro Aso, PM Japan




麻生総理は スイスのダボスで開かれたワールド・エコノミック・フォーラムで 特別講演を行いました。
具体的な数字を使い、分かりやすく説得力 のある講演だったと周囲の皆さんから評価されました。





ダボス会議における麻生総理大臣特別講演
「私の処方箋 ~世界経済復活に向けて~」



シュワブ会長、
 ご列席の皆様、

(冒頭)
 今、世界経済は100年に一度と言われる危機に直面しております。本日は、世界は何をすべきか、
その中での日本の役割について、話をいたします。

(私の信念)
 私には信念があります。「経済的繁栄と民主主義を希求する先に、平和と人々の幸福がある。

(Peace and Happiness through Economic Prosperity and Democracy)」

 これは、我が国が戦後歩んだ道です。経済的繁栄は新しい中間層を創出し、中間層は、

更なる自由、民主主義、平和を希求します。多くのアジア諸国もこの道を歩みました。

そして、驚異的な経済成長と、国によって濃淡がありますが、民主主義の伸張がもたらされたのです。

日本が、アジア諸国の努力を支援することによって果たした役割は小さくなかったと自負しております。

この成功体験により、「経済的繁栄と民主主義を希求する先に、平和と人々の幸福がある」との考え方が、

日本外交の背骨となりました。

 私は二年前、外務大臣として、「自由と繁栄の弧」という考え方を示しました。

これも、市場経済、民主主義を志向する諸国の努力を支援し、繁栄の道を共に歩みたいという決意に

他なりません。

 ご列席の皆様、

(私の処方箋1:金融危機への措置)

 現在、全世界で、経済的繁栄は挑戦を受けています。今日の金融危機においては、マーケットとして

金融市場には大いなる改善の余地があることが明らかになりました。

 昨年11月、ワシントンで金融・世界経済サミットが開催されました。私は、日本の経験を踏まえて、

金融機関の不良債権の迅速な処理と、公的資金による資本注入の必要性を提言しました。

さらに、中小国・新興国のため、ドルを中心とした流動性の確保が必要と考え、最大1,000億ドル相当の

対IMF 融資を表明しました。

産油国や外貨準備を多く保有する国が、こうした努力に加わることを歓迎します。

今でも強くそう思っています。

(私の処方箋2:世界経済の体質改善・体力強化に取り組む)

 このようないわば応急手当てに加え、経済の体質改善や体力強化も必要です。

(市場ルールの再構築)

 まず、市場のルールの再構築です。これは、競争と規制のバランスを図り、経済理性を回復する

取り組みでもあります。

私は、従来から、金融市場への監督体制の導入、格付会社への規制、市場混乱時の時価会計基準の明確化

を主張してきました。

これらを含め、4月のロンドンでのサミットに向けて、合意された「行動計画」の着実な実施が重要です。

(保護主義に陥らない)

 一方、危機の克服には、貿易、投資の流れが阻害されないことが大前提です。

我が国の輸出企業も、極めて厳しい状況にあります。

しかし、日本は、 1929年の大恐慌の教訓を踏まえ、決然と保護主義と闘います。そして、

WTOドーハ・ラウンドの早期妥結に向け各国と協力してまいります。

(グローバル・インバランスの是正と内需拡大)

 次に、グローバル・インバランスの是正です。実体経済が大きく痛んできています。

世界経済を再び安定的な成長軌道にのせるには、米国における過度の消費と、各国、なかんずく

黒字国の不十分な内需に起因する世界的不均衡を是正しなければなりません。

外需依存からは、脱却すべきです。

なお、この1年半の間、主要通貨の中で、円は最も増価しました。各国は、それぞれの状況に応じて

内需を拡大し、自律的な成長を達成する必要があります。

私は、世界第2位の日本経済が活力を取り戻すことが、何よりも日本の責務と心得ます。

(日本の経済対策)

 そのため、私は事業規模で約75兆円(8,400億ドル相当)の景気対策を決断しました。

財政措置だけで約12兆円(1,350億ドル相当)、日本のGDPの約2%に相当します。

金利をゼロ近くまで下げても民間資金が設備投資に向かわない状態では、政府の財政出動が必要です。

これは我々が 1990年代のアジアの通貨危機から学んだものです。

異常な事態には異例な対応をもって当たる。日本の90年代の経験です。

(アジア経済)

 また、世界人口の約4割を占め、近年の平均経済成長率が約4%と、世界で最も大きな潜在力を

有するのはアジアです。

この地域が、「開かれた成長センター」として世界経済に貢献することが重要です。

私は既に、アジアに対する緊急支援として、100億円(約1億ドル)の資金拠出を補正予算に盛り込み

ました。

加えて、アジア自身の成長力強化と、内需拡大の推進に向けた、域内協力の強化が必要です。

 例えば、メコン開発や、インドの鉄道整備を含むデリー・ムンバイ産業大動脈といった広域開発構想に、日本は積極的に参加しています。

さらに、来たる東アジア首脳会議に向け、東アジア・アセアン経済研究センターも活用しつつ、

具体策をアジア諸国と共に検討します。

もちろん、日本は、ODA、 OOFから民間資金まで動員し、アジア諸国を後押しします。

そのためODAについては、総額1兆5000億円(170億ドル相当)以上の支援をする用意があります

 なお、アジアでは、地域の金融面での協力スキームであるチェンマイ・イニシアティブの強化が

進められています。

更に、日本は、昨年12月に、日中韓首脳会議を初めて独立した形で主催しました。

日中韓の経済は、世界のGDPの15.9%と、独英仏の合計を上回ります。この会議は、定例化され、

今後3カ国間の協力強化は、首脳が直接進めます。

これは歴史的な一歩であり、こうしたアジア域内の協力の深化が、ひいては世界経済の回復にも

つながると確信します。

(アフリカ)

 アフリカ諸国は、資源価格急落等により深刻な影響を受けています。

国際社会は、開発支援により人道問題に対処し、さらに民間資金をアフリカに呼び込む方策を

とるべきです。

日本は、昨年第4回アフリカ開発会議を開催し、2012年までの対アフリカODA倍増、民間投資の倍増支援を

始めとする支援策を打ち出しました。

日本はこれを必ず実行します。来たる3月には閣僚級フォローアップ会合を開催し、4月の第二回金融・

世界経済サミットに向けてアフリカの声をとりまとめます。

(中東)

 中東地域の安定も、世界の持続的繁栄のために必須です。

 治安対策と復興支援は「車の両輪」です。日本は、インド洋での海上自衛隊による補給活動に加え、

ソマリア沖の海賊対策に自衛艦を派遣します。また、民生分野は日本の得意分野です。

2つの事例を紹介します。

 アフガニスタンでは、元兵士約6万人の武装解除と社会復帰を実現、のべ4千万人へのワクチン供与と

50のクリニックへの機材供与、500以上の学校の建設・修復と1万人の教師育成、30万人の識字教育を

行いました。

今後も、こうした日本らしい支援を一層推進してまいります。

 パレスチナのガザ地区では、多数の民間人が犠牲となり、人道的見地から見過ごし得ない状況と

なっています。

日本は、紛争発生後速やかに 1,000万ドル規模の緊急人道支援を行い、さらに23日には毛布等、

我が国の備蓄物資を供与しました。

こうした人道支援に加え、より長期的な取組として、ヨルダン川西岸地区のジェリコに、

「平和と繁栄の回廊」として農産業団地を開発すべく、イスラエル、ヨルダン、パレスチナ自治政府と

話し合い、当事者間の信頼醸成を図り、今プロジェクトを進行させつつあります。

数年後、ジェリコの地に、青々とした農業団地が出来上がり、農産物が輸出される日を夢見ています。

経済的繁栄により平和と幸福がもたらされるとの私の信念の実践です。

(日本のODA)

 国際社会が直面するこれらの課題に取り組むため、私は、厳しい財政状況ではありますが、

近年減少傾向にあったODA事業量を、昨年より増やしました。

2009年も、その流れを堅持し、事業量は、ネットベースで約20%増加する見込みです。

100年に一度と言われる危機への、決意を新たにした対応です。

 ご列席の皆様、

(私の処方箋3:気候変動への対応を怠らない)

(日本の経験)

 以上が、経済の体質改善と体力の強化への私の策です。

これに加え、忘れてはならないのは気候変動問題です。

これは、挑戦であり、新たな産業を創造するチャンスでもあります。

世界一エネルギー効率の良い日本はそのモデルケースです。

過去30年間、産業部門のエネルギー消費量を増やすことなく、実質 GDPを倍増しました。

単位GDPあたりの一次エネルギー消費量はOECD諸国平均の半分、世界平均の3分の一以下です。

石油危機をチャンスに変えたのが、日本の歴史です。

(先進国のイニシアティブ)

 日本は昨年、G8サミット議長国として、2050年に世界全体での温室効果ガス排出量を少なくとも

半減するという合意の形成に貢献しました。

今年は、具体的な行動を決める年です。すべての国がそれぞれの責任に応じ、公平に努力を分担

しなければ、問題は解決しません。

日本も一層の削減努力を行います。現在、環境、経済、エネルギーを総合的に捉え、

科学的な分析に基づき、中期目標の検討を行っており、6月までには目標を発表する考えです。

目標は、裏打ちのない宣言ではなく、経済面でも実行可能で、地球全体の温暖化対策に貢献

するものにしたいと考えます。

(途上国への対応)

 発展途上の経済も、高い経済成長を維持したままで、直接「低炭素社会」に移行することが、

可能と考えます。

鍵は、省エネルギーや低炭素エネルギーの先端技術の大胆な導入です。

世界には、様々な技術やシステムが存在します。

日本は昨年提唱した「クールアース・パートナーシップ」に基づき、こうした技術やシステムの導入

を図る途上国に資金面等でも支援します。

 ご列席の皆様、

(危機を乗り越え、より良い世界へ)

 2009年が重苦しい幕開けとなったことは認めざるをえません。しかし、我々は、

この挑戦を奇貨として、より良い世界を創り上げていく、強靱さ、しぶとさ、

そして楽観性を持つべきです。

 より良い世界とは、何か。

 第一に、一人一人が自らの努力により能力を開花できる世界です。

 第二に、人種、民族、宗教などを含めた、多様性が尊重される世界です。

 第三に、経済理性が復権し、競争と規制のバランスのとれた世界です。

 経済的繁栄は、このようなより良い世界の基盤であります。

 ここダボスには、各界、各国で活躍するリーダーが大勢おられます。米国ではオバマ大統領という

新たなリーダーが誕生しました。

私は、そうした方々と連携し、本年を世界経済復活の年にして参りたい。

フランスの哲学者アランは、「悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志のものである。」

と述べました。

意志ある者が、難局を克服する、この確信を述べ、演説を締めくくりたいと思います。




『椿事件』のこと
これ、某掲示板からのコピーです。


どうぞ、今一度読んで、そして1人でも多くの人に、この事実を
広めて下さい。
よろしくお願いいたします。 m(_ _)m



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キミたちは知っているか?


今の、マスゴミが 【 民主党偏向 】 に暴走した状況は、
1993年の 【 椿事件 】 と 酷似しているという事実を。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A4%BF%E4%BA%8B%E4%BB%B6

http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E6%A4%BF%E4%BA%8B%E4%BB%B6&lr=


非自民政権を築くため、テレビ朝日報道局長の椿貞良が中心と
なってマスゴミ同士とつるみ、偏向報道で世論操作を行った
事件。
なんと民間放送連盟の「放送番組調査会」の会合の中で、以下の
ようなとんでもない報道方針がマスゴミ同士で決められた。


 ●徹底的に、自民党だけを叩く。
  マスゴミ全員でピンポイントに叩きまくる。

         
 ●どんな些細な事でも、自民党だけを叩き、
  みんなで調子を合わせる。


 ●この際、ウソでも何でも噂でも、とにかく
  自民党だけ、選挙まで延々叩く。


 ●対抗馬の小沢の不祥事は、絶対に追及しない。
  マスゴミ全員でスルーする。


 ●共産党は空気を読まないで小沢を批判するので、
  意見表明の機会を与えない。


テレビ朝日の企みは産経新聞によってスクープされ、椿貞良は
衆議院で証人喚問されることになったが、かろうじてテレビ朝日
の免停だけは免れた。


テレビ朝日らマスゴミは今、その時の復讐および再現をしようと
企んでいるのかも知れない。


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あの異常な『安倍叩き』もそうなんですよね…。



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◆◇◆ ここを携帯からも見られるようにしてみました ◆◇◆
                ↓↓↓
      http://shirasetai.blog81.fc2.com/?m

       ***よろしくお願いいたします***
---------------------------
中国共産党政府によるウイグル人虐殺に抗議するデモ出発前のFree Uyghurシュプレヒコール。
中国人=漢人こそテロリストだ!ファシストだ!ウイグル自治区という名の植民地、
ウイグル人を抹殺するための集 団収容所(アウシェビッツ)化している。ウイグル人、
南モンゴル人、チベット人は民族自決権の行使により 独立するしかない。中国人(漢人
)との平和共存は有り得ない。

09 07 25 青山繁晴のNEWSフカヨミ 真夏の総選挙の舞台裏 1







フカヨミ 真夏の総選挙の舞台裏 2





フカヨミ 真夏の総選挙の舞台裏 3