とっても長いブログになっちゃいました。 
すみません。

ですが、龍馬脱藩マラソンに興味がある方、是非、読んでいただけましたら幸いです。


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今年も龍馬脱藩マラソンに参戦してきました。


昨年に引き続き2回目の参戦で、前日から高知県は梼原町入りするのですが、

今年は車中泊。


蒜山トレランでの経験から、車中泊でも問題ないという自信がついていたので、今年はホテルを予約せず。


ただ、この季節の梼原は朝方かなり寒かった。


今朝の気温は8℃まで下がり、車のガラスは結露して真っ白。


真冬並みの寒さじゃん!お~寒っ!


寝袋2セットに毛布まで用意しておいて正解でした。


10月の高知は日中であればまだまだ暑いのですが、梼原は標高が高く朝晩はかなり冷え込むので、車中泊の方は要注意ですね。


そんなとっても寒い朝でしたが、お天気は朝から超快晴!

最高のマラソン日和となりました。



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<開会式の風景>



今年の参加者はなんと1000人を超えたということで、こんな山奥のローカルな大会にしては頑張っています。


しかも、北は北海道、南は沖縄から参戦とのこと。凄いです。


というわけで、梼原町の細い道路のスタート地点にはランナーとその応援者の皆さんでぎっしり。


10秒前からの微妙なカウントダウンの後、9時きっかりにスタート!



さあ、今年は楽しく、自然を満喫しながら、最後まで走りきるぞ~



それこそが、昨年の苦い経験に対する今年のリベンジ目標でした。


大自然の澄んだ空気、キラキラと降り注ぐ木漏れ日、川底の小石まで見通せる美しい清流、せせらぎ...


ほんま、最高や~!


なんて言うのは実は序盤だけ(笑)


そのうち陽が昇ってきて段々気温もあがり、勾配もきつくなってくる。


この大会、ハーフの部はそれほど高低差がないのですが、ハーフの部との分岐点を過ぎてから脱藩地点(韮ヶ峠)までの峠走は本当にキツイのです。

(とりあえず、僕個人の経験では、この大会が一番しんどいっす)


約600mの標高差を行って帰ってくるコースなのですが、山ってのは平均して上ってる訳じゃなくて、徐々に勾配がきつくなるんですよね。


なので、折り返しに近づけば近づくほどキツイ。


しかも、最後の600mは脱藩の雰囲気作りのためか、わざわざ公道からそれて険しい獣道(いわゆるトレイル)を登って行くようにコース設定されている。


これを最後まで走れる人はほんの一握り。

ほとんどの人は歩くしかない。


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<脱藩地点手前のトレイルは過酷…>


で、最後まで登りきった時にはもう体力消耗しきってへとへとなんですが、そこでようやく「龍馬脱藩の地」の標識が現れた時の喜びはひとしおです。


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<脱藩地点でハイポーズ♪>


その感動も束の間、今度はこれまでの道を下って行かなきゃなりません。


問題はこの復路。


キツイ上り坂より下りの方が楽なんじゃないの?

普通は誰しもそう思いますよね。

でも、そう思うのは甘いんです(笑)


往路で知らぬ間に疲労が蓄積し、乳酸が溜まった筋肉が、復路のキツイ下り坂で次第に悲鳴を上げ始めます。


下りだから、上りより早く走れるだろうと思っていたら大間違いで、むしろゆっくり歩を進めなければ痛い目に合うのがこの大会。


一歩一歩着地するたびにあちこちが痛み、つり始め、最後には全身のいたるところが交互につり始めます。


実は、前回大会でそれがわかっていたので、前半からペース配分を十分に考えて、無理せず温存しながら走っていたつもりでしたが、それでも30km過ぎたぐらいから筋肉疲労でペースダウン。


ふくらはぎ、太腿、スネ、足裏、腕、腹筋、大胸筋までがつり始めます。


イタイヨ~(T_T)


ですが、こんな田舎の峠走で支えてくれたのは、田舎のおじいちゃん、おばあちゃん達の温かな声援や、地元高校生達のエイドでした。


どの大会も、地元の声援は本当にありがたいものなのですが、この大会は特にそれを感じます。


足腰のわるいお年寄りの皆さんが、わざわざ車椅子に腰掛けて沿道で応援してくれると、本当にありがたいなぁ、嬉しいなぁとしみじみ感じるわけです。


そして、地元の高校生達の元気な応援とエイド。

途中、霧吹きで霧をかけてくれたり、杓子で水を頭にかけてくれたり。

田舎の素朴な学生さん達の初々しい姿が、心折れずに走る気持ちを維持してくれたりするわけです。


余談ですが、この脱藩マラソンのエイドでは水、スポーツドリンクに加えて、なぜかコーラがあります。

個人的には、「そんなん、絶対飲まんやろ~」って突っ込みたくなるのですが、

ゆったりのんびりファンランナーさん達には、ありがたいサービスなのかもしれませんね(笑)


さて、残り5kmを切った地点から最後の大難関が待っています。


これまで下りだった道のりが、突然延々と感じられる上り坂になり、見上げる先に「藤の越トンネル」というトンネルが見えます。


更にその先には「維新トンネル」というトンネルも待っていて、この2つのトンネルを抜けるまでが恐ろしいほど体力を奪っていく上り坂で、ここで心が折れて走れなくなるランナー数知れず。


しかもお昼過ぎで気温が一番高くなる時間帯。


実は、今年のリベンジ目標は、この坂を止まらずに最後まで走り続けることでした。


昨年は、蒜山のトレランの大会で左足首靱帯を損傷したまま臨んだ本大会。


この最後の大難関では足を引きずりながら、涙をかみしめながら歩きました。


今年はこの坂をなんとしても制覇したい。


どんなにペースが遅くなろうとも、止まらずにジョグし続けて越えたい。


最後は本当に精神力の限界との戦いでした。


全身のあちこちが交互につりながら、息も絶え絶えに、それでも最後まで歩を緩めずにジョグを続ける。


1年間、この最後の戦いを待ち望んでいたではないか…


これに勝つために来たのではないか…


ここで心が折れてどうする…


そう言い聞かせながら、走りました。


そして、しんどい時はもう一つの趣味である三線の音色を頭に浮かべながら走ります。


ぺんけぺんけぺんけぺんけ♪


ちゃんかちゃんかちゃんかちゃんか♪


気のせいかちょっと気が紛れる(笑)


そんなこんなで、ようやっとトンネルを抜け、峠を越え、あとはゴールまで下りのみとなったときの、眼下に広がる梼原の景色は本当に最高でした。


ここからあと3km。


あとは全身のつりに耐えながら頑張るのみ。

ところがあまりの苦痛に顔がゆがむ。

やばい;

これは厳しい;

耐えられないかもしれない;



そんな時に、神様から救いの手が差し伸べられました。


着ぐるみを着たボランティア高校生3人組がちんたらちんたら歩いてたんです。

実は彼ら、梼原を代表する動物に扮して応援してくれていた3人組。

因みに、その動物とは、キジ、鯛、狸。


キジ:梼原はキジ肉が有名なのだそうです。

鯛:梼原エリアで古くから伝わる神楽で、鯛を釣り上げる場面が出てきます。

狸:梼原にはどこにでもいるらしいです(笑)


この3人組がちんたら歩いてたもんだから、


「こらこら、ちんたら歩いてんじゃね~ぞ~!おっちゃんと一緒にゴールまで走るぞ~!」


って言ってやったんです。


そしたら、独特の高校生のノリに一瞬で火がついたらしく、


「よっしゃ~~!」


みたいになって、着ぐるみのまま、こんなへとへとのおっちゃんの後を走ってくる。


冗談で言ったつもりが、3人の家来を引き連れているような格好になって、これは仕方ないので頑張らねばと自分にも火がついてしまいました。


全身のつりは依然として治まりはしませんが、


彼らとしゃべりながら走っているうちに痛みを感じなくなって、


きっと1人では延々長く感じたはずの3kmが、彼らのおかげであっという間に感じられる楽しいラストになりました。


「マラソンは楽しいぞ~ 

いつでもいいから、絶対にマラソン走れよ。 

色んなものをくれるんだ。 

健康に良いだけじゃない、心を磨いてくれるんだ。 

最後まで走りきる精神力を鍛えてくれる。 

これだけたくさんのランナーがいるけど、みんな誰かと競ってるわけじゃないんだよ。 

みんな、お互いに励まし、称え合って、自分と戦ってるんだ...」


そんな、おっさんの退屈な講釈を我慢して聞きながら笑顔で一緒に走ってくれた彼らに心から感謝です。



最後は4人で手を繋いでゴールしました。



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<左から狸、キジ、僕、鯛>



そして、本大会で一番の記念はなんと言っても完走証!

この大会では


「脱藩認定証」


という名称になっていて、


フルマラソンを走った人にだけ、FINISHタイムの下に「脱藩記録」が記載されています。


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<脱藩認定証はなんと坂本龍馬発行!>



脱藩2回目の記録は昨年とほとんど同じで数秒だけ早くなりました

そして、昨年4時間半以上かかったFINISHタイムは3時間46分となり、

55位(159人中)だった順位は36位(345人中)に大幅躍進しました。

このコースでこの記録なら超大満足(笑)



その後は、大会の参加賞でもらった割引券を使って「雲の上の温泉」という温泉で疲れを癒し(とは言っても、例のごとく、ランナー達のイモ洗い温泉でしたが)、


ノンアルコールビールで喉を潤し(帰りは高松まで車なもので...)、


3時間ほどのドライブの末、無事に家までたどり着きました。


帰宅後の夕食&ビールが最高でした。


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さあ、いつまでこの大会が続くのやらわかりませんが、


毎年参加するフルマラソンの1つとして、来年も梼原に行きたいと思っております。



以上、龍馬脱藩マラソンの報告でした。


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長い長いブログ、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。