2024年問題について物流業界がざわついていますよね。
私の会社も物流を要にしているので戦々恐々としてます。
大まかな問題を言えば自動車運転業務における時間外労働時間が年間960時間に制限されることで生じる諸問題といったところです。
そこで浮上する懸念点
・会社:売上や利益の減少
・従業員(ドライバー):収入の減少
・荷主:支払う運賃の上昇←特にこれ
ポイント
1. 他業態は年間720時間以内という上限に対し、ドライバーなど自動車運転業務の上限は
実情の時間外労働に合わせて960時間と多めに設定されている(月稼働日20日だと1日の時間外労働は4時間まで)
2. 「月100時間未満」、「2〜6ヶ月平均80時間以内」、「月45時間を超える月は6ヶ月まで」という規制はこの場合は適用されないので
年間時間外労働時間が960時間を超えなければ、1ヶ月あたり100時間を超えたり、数ヶ月平均で80時間を超えたりしても大丈夫
3. 厚生労働省が公表している資料によると、超過実労働時間は大型トラックドライバーで月35時間、中小型トラックドライバーで月31時間らしく
トラックドライバーの平均的な時間外労働時間は、年間で換算すると372時間〜420時間ほどなので時間外労働時間の上限(労使間合意なし)である年間360時間は超える
4. 通常期(繁忙期ではない期間)における時間外労働時間について、「1日あたり4時間超~7時間以下」と回答したトラック事業者は14%、「7時間超」と回答したトラック事業者は4.3%
つまり2割弱は960時間以内に収まらないのでそこの規制がどういった影響を及ぼすかが懸念点
時間外労働に対する割増金額
2023年4月1日から大企業、中小問わず月間の時間外労働が60時間を超えると割増賃金の割合が50%になる。
月間60時間を超えるような影響は今のところ私の会社ではないのでそちらは問題ないかと思うが上記のトラックドライバーについては960時間を月割りすると
時間外労働が80時間にも及ぶので20時間分が50%割増で支払わなければならなくなります。
つまり、運送会社が値上げ交渉をしてくる可能性が大なのです。
なかなかそちらの会社の都合でしょだけでは立ちいかなくなる未来が待っています。
トラックドライバーの平均年齢は大型中型合わせると47.9歳、ほぼ48歳が平均なのです。
ドライバーが不足する→雇用時に賃金を上げざるを得ない→荷主企業に負担が掛かる可能性が大きい、という問題が2024年問題の影響が大きいところですかね。
いや、実際これどうなんだろうという話はいっぱい聞きます。
長距離の場合、中継点で引き継いで引き返すことで残業時間を減らすなんて話も聞きます。
そういう対応となったドライバーさんはちゃんと家のご飯食べれるから嬉しいなんて言ってましたね。
実際、しんどいという話はよく聞きますしガッツがないと続けられないなんてことも聞きます。
若手がもっと働きやすい業界になっていくといいなぁと思いつつ値上げ交渉にびくついています。