皆さん、在日同胞が作った大学があるのは、ご存知ですか。


戦後、在日同胞達が、民族の文化・歴史・言語を教えるために作ったのが、「朝鮮大学」です。


何故、朝鮮大学が、在日同胞の文化・歴史・言語の教育の中心にいるのか、それは、朝鮮大学の教育学部の卒業生達が、全国の朝鮮学校(ウリハッキョ)の教師として、赴任するからです。


教育学部の卒業生が教師として、赴任した後、朝鮮学校(ウリハッキョ)に通う園児や生徒達に文化・歴史・言語を教えています。


朝鮮学校(ウリハッキョ)に通う園児や生徒達は、幼い時から、二つの国の文化・歴史・言語を学びながら、どうやったら二つの国が仲良く過ごせるのかを学びます。


つまり、朝鮮大学で在日同胞が大事にしてきたのは、在日同胞の1世や2世達が、戦争や紛争が頻発する中、日本に渡って来て、日本人と一緒に両国が平和な国になる事を願った夢を守って来ました。


私は、その事を朝鮮大学の教授の方々や、在学生の方々、そして、卒業後、朝鮮学校(ウリハッキョ)で、教鞭を取られている方々とお話しさせて頂き、その夢を教えて頂きました。


その夢に触れた時、私が、出来る事が何なのか、考えた時、先ずは、在日同胞が抱えている夢を自分の夢のように考える事です。そして、同じように考え、行動してくれる日本人や韓国人が増えるための取り組みを推進したいと考えるようになりました。


どこで、話し合いを進めたら良いのでしょうか。


それは、在日同胞が、夢を守るために作った朝鮮学校や朝鮮大学で、日本人や韓国人、在日同胞が集まって、お互いが両国の歴史に向き合って、未来思考で話し合いができる場ができれば幸いです。


現状では、残念ながら、日本人や韓国人の方の中で、在日同胞の歴史を知っている人は、少ないです。


それは、長い間、日本と韓国において、国が情報統制して在日同胞に利益になる情報をメディア(特に、TV、新聞)と教育を通して国民に伝わらないようにしてきたからです。


このメディア(特に、TV、新聞)と教育に対抗できるのは、長い間、在日同胞が、日本と、韓国・朝鮮の架け橋になろうと努力してきた朝鮮大学と力を合わせて、日本人や韓国人と在日同胞が話し合って、日本と韓(朝鮮)半島の平和を模索できれば幸いです。


活動する際、気をつけなければならない点は、朝鮮大学は、大学の設立や、その後の支援を朝鮮民主主義人民共和国から受けているので、朝鮮民主主義人民共和国の不利益になるような事は、取り組む事ができないと言う事を必ず理解した上で、関係を持つ必要があります。


また、私の勝手な発言により、長い間、在日同胞を支援してくださっている方々が不利益な扱いを受けないように願いつつ、日本と韓国・朝鮮の架け橋となって、一緒に平和を実現させる事ができれば幸いです。


先ずは、自分自身が、日本人の先祖の方々が、戦争により、多くの人々に迷惑をかけ、多大な損害を出してしまったことに反省して、これからは、日本人が、戦争や紛争により、被害を受けた方々を支援しながら、平和を実現させる事を主導して行ければ幸いです。


朝鮮大学の詳しいことについては、韓国の国営メディアが作成した韓国語のドキュメンタリー映像があるので、参考にして頂ければ幸いです。