仕事が終わり



帰宅すると


時計の針は九時を回っていた





ママのところでも行くか…





妄想スナックは
いつでも僕を暖かく迎えてくれる







寒空の下、足早に急ぐ





店の前まで来ると
一枚の貼り紙があった





アルバイト募集






そう言えば
『誰か知り合いの女の子いない?』
とか、言ってたっけ…






かじかんだ手でドアノブを回す





店には、相変わらず誰もいない




はずだった






『いらっしゃい。


今、帰り?』





携帯で誰かと話しているママ




僕は、自分でボトルを用意して
いつもの席に着く






『ごめんね~。
新しい子が今から面接したいって連絡してきたのよぉ。』







そーなんだ。




『すぐ来るってゆーから、ちょっとの間、待っててね』





アイアイサー




『もう酔ってるわけ?』




ママにねっ!




『はいはい』




そんなやりとりをしているうちに
面接の子がやって来たみたいだ





『すみませ~ん』




どんな子が来たのかな?
見るのは悪いと思ったけど
男心には勝てずにチラ見




あっ!!



思わず、声が出た

と、同時に彼女の声


『あっ!!!!!!』




『あら?お知り合いらしいわね。』

ママが笑っている






ドキドキしていた





『ヒロ君のお知り合いなら話は早いわ。
お給料は、さっき電話で話した通りよ。
いつから来れる?』






『今日から平気ですけど…。』





『そう。じゃあ、さっそくお願いしようかな♪
私、これからちょっと顔出しのとこがあるから、ヒロ君のお相手してあげてね。』






『…。』
なにも言い出せない彼女





そんなことも気にせず
さっさと出掛けていった。




『久しぶり』


微笑む彼女に
僕は言った







『何から話そうか』










妄想スナックの夜は
まだまだ続くのでしたニコニコ