旗手たちのアリア2


「病院を治療する男」
裴英洙
(はい えいしゅ)

 日経ビジネス6月11日号(発売も同日)



在日3世で医師をしていた裴(はい)英洙氏は5年前に35歳で医師を辞し、医療経営コンサルティング会社「メディファーム」を立ち上げました。
日経ビジネスのインタビューに裴氏は次のように応えました。

「医者として患者を救うのは立派な仕事ですが、一人では限界があります。病院の問題を洗い出して、より良い環境で医療がなされるようになれば、もっとたくさんの患者を救うことができます」



思いのままに」が連載という形になっているとき、日経ビジネスの「旗手たちのアリア」に2週続けて魂の思い、魂がやりたいこと、魂の使命(役割)を果たしている記事が連載されていることは嬉しいことでした。
これも偶然のことではないと思います。
6月11日現在、4月9日号以前の「旗手たちのアリア」の記事はここで全文読めます


裴氏は腕の良い外科医でした。それも花形の「胸部外科」です。
心臓バイパス手術など手術回数は500回を超えました。

ですが或る日、肺がんの手術で開胸した患者が、もう手遅れで胸膜播種していて手遅れでした。裴氏は目をつぶるように胸を縫合しました。
2007年に10年間の医師としてのキャリアを捨て会社を立ち上げました。

彼の魂は彼に或るエネルギーを送った。
「病気の根源を見ずに外科医を続けることに違和感と行き詰まり」というエネルギー、波動だった。

「開胸した患者が手遅れ」・・そんなことは何度もあったことのように思えるかもしれません。
それでもそんなことを考える(とびら的には閃く)時期というものがあるのです。それが今でした。この時期というものの解釈はとても重要です。

そんな時にある外科医の先輩から「病理医」の道を勧められたのです(もちろん偶然ではなく魂の脚本には書かれている)。
つまりメスを握っただけでは1対1で人を救済することしかできないが、顕微鏡で診断をするようになれば、多くの患者と関われるのです。

そして金沢大学院で病理専門医の資格を取得し、2005年に近畿地区で病理医として再出発しました。

そのことによって裴氏は病院の副院長や部長と対等に話し合える機会を得ることになった。
末端の医師と違って彼らは病院の経営に関しても責任ある地位にあり、やがて彼らは裴氏に病院経営に関する悩みをポツリポツリと打ち明け始めたのです(これも共同創造であり魂の脚本には書かれていること)。

医師たちは病院経営に関しては素人であり、職員たちもどうすれば病院の経営が良くなるかを知らなかった。
裴氏は病院経営の本を読みあさり、日本経済を毎朝読んだのです。

そしてついに彼は決断しました。
白衣を捨ててMBAに挑戦し、慶応義塾大学院の経営管理研究科に入学、猛勉強の末に首席で卒業したのです。

院在学中に知り合った級友を誘って2人の貯金800万円で「メディファーム」を設立しました。

30年赤字が続いていて4年前に経営陣が変わったにも関わらず、経営が良くならない首都圏のケースでは、1ヶ月かけて全職員30人に30分ずつ話しを聞き、自分の望む病院像を語ってもらった。
それをホワイトボードに貼り、職員全員で議論を重ね、集約した。

その結果スローガンは「健やかな未来をつくる」と決まった。
裴氏は言います。平凡なスローガンだが、
「理念自体が重要なのではなく、理念を一緒に作り上げた、というプロセスが大切なのです」と。

人間にとって自由意志はとても重要です。やりたくないことは出来たらやらない方が良い。でも生活があるしそうもいきません。だったら現在の環境を佳きものにするしかありません。それには自分がそれに進んで関わる・・自分の思い通りの現実を自分たちで創ることです。おそらく裴氏はこのように言いたいのではないでしょうか。

彼の素晴らしいところは、病院の問題点を既に把握しているにも関わらず、それを指摘しないところです。
それを職員が気づくように上手く誘導しているのです。

真理を知るということと同じで、本当の理解というものは人から教えられるものではなくて、自分で気づかなけばならないのです。

この病院は1年後の2009年には損益がトントンになり、2010年には売り上げが1.3倍になって黒字化しました。

裴の人生は在日韓国人の父と日本人の母の影響も大きかったようです。
他にも子供のころからの裴氏の魂との繋がりの歴史が3ページに亘って書かれています。
この日経ビジネスは6月11日発売です。



すべての人生は一人で作っているものではなくて、必ず魂同士のCo-creation/共同創造によって創られています。そういう意味では助け合いなのですが、その波動を感じるということは自己の経験と感性によって為さねばなりません。そういう意味で、下記の記事を関連記事としました。6年前の記事ですが、ここに書かれていることは今読み返しても不変です。


関連記事 : 倖田來未の「奇跡」


思うところがあったら Clickしてね。。。


初めてご訪問の方は「真実の扉」ホームページにも是非お立ち寄りくださいませ