国際政治評論家の中丸薫さんのニューズレター(ワールドレポート)を購読しているのですが、日本についての興味深い記事が6/1付けで載りましたので、発行元に掲載の許可をいただきまして掲載させていただきます。 文字飾りはとびら。
年間購読料が1万円ということで気楽には読めませんが、公開されているものもあります。
(一部の記事内容が公開されています) ← 気に入った人はお読みくださいませ。
このブログに書きました外国人の「日本を讃える言葉」も後日、まとめて載せるつもりです。
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日本人であるということ トピックス
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▼先日、経済学者のジョン・ガルブレイス氏が九七歳で亡くなった。九〇
歳を過ぎても精力的に研究や執筆に取り組み、「人々を幸せにする
ことが経済学の役割」という自身の理想を追求し続けた。大往生で
ある。
ガルブレイス教授は、近代社会に蔓延している市場原理や競争原
理に異を唱え、人間愛に基づいた経済を追求し続けた。その理想に
もっとも近い国として、日本に並々ならぬ期待を寄せていた。
氏は、
「アメリカでは、幸福がより多くの財や富から成り立つという考え
方にとらわれているが、日本はこうした状況を拒否し、人間らしい
生活に重きを置く、新たな文明に向かっている。日本は再び世界を
先導するだろう」と語った。
そして、「日本人がそのことに気づいていないのは残念だ」とも。
ガルブレイス氏に限らず、日本に世界の先導役を期待した偉人は、
古今東西数多くいる。私も世界を歩く中で、日本人の礼節、親切、
正直、勤勉、寛容、穏健、教養、高い美意識と倫理観をどれほど賞
賛されたことか。
アインシュタインは、一九二二年、ノーベル賞受賞の報を受け取っ
た一週間後、初めて憧れの国、日本の地を踏んだ。そして、その感
激を言葉に残した。「日本人は、どの国の人よりも知的で、芸術的
で、思いやりがある」「日本人のすばらしさは、きちんとした躾や
心のやさしさにある」「この地球という星の上に、今もなおこのよ
うな優美な芸術的伝統を持ち、素朴さと心の美しさをそなえている
国民が存在している」「日本は絵の国、詩の国であり、謙遜の美徳
は滞在中もっとも感銘を受け、忘れがたいものになった」「日本人
ほど純粋な人間の心を持つ人々はいない。この国を愛し、尊敬すべ
きである」-さらには、「我々は神に感謝する。我々に日本という
尊い国をつくっておいてくれたことを」とまで語った。
まだ通信手段が発達していない頃に日本を訪れ、日本人という未
知なる民族に触れて、そのすばらしさに驚嘆した例も多い。
黒船に乗って浦賀港にやってきたペリー提督は、
「日本人は礼儀正しく、穏やかで、教養高く、学問、知識の点に
おいても優れている。彼らはオランダ語やシナ語にも精通し、
科学や世界地理にも詳しかった」と語り、
「日本はすぐに最も恵まれた国の水準まで達するであろう」
と予言した。
もっと古くには、フランシスコ・ザビエルが、「日本人より優れている
人々は見つけられないだろう。彼らは善良で、悪意がなく、驚くほど
名誉心の強い人々で、大部分の人々は貧しいが、貧しいことを
不名誉と思っていない」と語ったとされる。
芸術家にも日本びいきは多い。ゴッホが浮世絵を熱心に研究した
ことはよく知られているが、彼は日本人の美意識に魅せられ、
「まるで自身が花であるように自然の中に生きる。
簡素な日本人が教えてくれるものこそ、真の宗教ではないだろうか」
と言った。
ドイツの偉大な建築家 ブルーノ・タウトは、伊勢神宮や桂離宮など、
機能と美しさを兼ね備えた建造物を見て、「この美しさを表現すべき
言葉を知らない」と絶賛し、日本建築の研究に没頭した。
日本文学に大きな影響を与えたトルストイは、重農主義を唱え、
農民のために力を尽くしたことで知られるが、彼は日本文化や
神道を研究し、徳富蘆花らとの交流を通じて、
「人生理想の生活を現実に求めれば、日本の農夫の生活が
これに近い」という結論に行き着いた。
いずれの偉人たちの賞賛も、日本に当たり前のように暮らす私た
ちには身に余るほどのものであろう。私たち日本人は、散りゆく花
や虫の声に美を感じ、それに人生の哀歓を重ね合わせる感性を当た
り前だと思っている。私たちは、誰かが亡くなった場所だと聞けば、
それが見ず知らずの人であっても、路傍にたたずみ、ごく自然に手
を合わせる。災害が起これば、よその国のように火事場泥棒が現れ
るどころか、互いに協力して、たちまちのうちに秩序を回復するの
が当たり前だと思っている。だが、それらは決して当たり前ではな
く、他国の人々から見れば羨むほどの感性であり、美意識であり、
道徳であり、争いと対立が跋扈するこの世界おける希望の光となっ
ているのである。私たちはそのことを忘れてはならないであろう。
世界が争いと対立に明け暮れる今、私たちは古今東西の偉人たち
が憧れ、絶賛した物心両面での日本の美しさを取り戻さなければな
らない。多くの偉人たちが指摘したように、それが破壊と争いへと
突き進む世界と人類を救う道しるべとなるのだ。この時代に日本人
として生まれてきた以上、それは使命であり、あなたが天上界で計
画してきたことである。皆で力を合わせて計画を遂行したいと思う。