
角川書店の「SPORTS Yeah!」No.109号を先日読んでいましたら、マラソンの高橋尚子選手のインタビュー記事が出ていました。去年は勝てなかった。だから一見良い年ではなかったようだけれど、実際には多くのことが学べた年であったと言っていて、さすがだなぁと思うことがいくつかありました。
人生は順風満帆であるということはなく、必ず多くの苦難が待っています。一昨年までの彼女は出るレース、出るレース勝利していて、オリンピックの金メダル、ベルリンマラソンでは世界新記録達成と向かうところ敵なしだったのです。その経験の中で高橋さん自身は、何だって一生懸命やれば達成できるものであるという考えを強く持つようになりました。
それなのに、一昨年の名古屋マラソンから始まってギリシャオリンピック選考に漏れ、昨年は自信に陰りが見え始めました。その上、昨年の9月には右足首のくるぶしを骨折ということで散々でした。しかしこれ(挫折・スランプ・艱難)が普通の人生で、これがあるから人は謙虚になり、進化・成長するのです。
愚か者はただ落胆し、不平を言い、負け犬になっていきます。しかしものの見方を変えたとき、神の意識と繋がり、神の意図を理解し、それが前向きな出来事であったことを理解します。将来、マラソンの指導者を見据えている高橋さんは、自分の未来に思いを馳せてインタビューの中でこう言いました。
「これ(苦境)がなければ、うまく行かないことがあるなんて絶対に分かりませんでした。きっと(レースで勝てない若い人に)『何でもっと頑張らないの』という指導者になったのかも知れない」と。
昨年、ウェート維持の方法で他の選手がコーチから断食を勧められているのを聞いた高橋さんは、6月、9月、10月に3度、月・火・水曜日の3日断食(お茶などのカロリーなしの水分は摂る)をしたのだそうです。しかも何と、断食期間中は毎日20キロ走り、2時間泳ぎ、2時間エアロバイクに乗ったのだそうです。私も昔、5日断食(水以外は何も摂らない)をしたときに、毎日山に登っていたことはありますが、高橋さんの場合は体力はやはり超人と言わざるを得ないようです。
断食開けには重湯を食べるのですが、「お粥が内臓の一つひとつに染みていく感覚は、革命的ですよ」と語っています。嬉しかったと語っています。
そしてそれまで、ただ美味しいと食べていた食事に対する考え方が大きく変わり、自分で食事を積極的に作って人に振舞うようにもなったそうです。
このような経験の後で自分の満足な仕事ができると、人は一歩神と共にいる感触を養い、更なる自信をもった人生を送ることが出来ます。
今年の高橋さんは良い仕事をすると思います。
今日の絵はジョン・イアマテオさん