先日、一人暮らしをしている息子の彼女が過呼吸の発作で倒れ
救急搬送され、病院での処置を終え一人にすることを心配した
息子は、そのまま彼女を家に連れてきた。翌日、彼女を寝かせた
まま息子は出社したので、私は彼女の様子を見に行くと、
ちょうど目を覚ましたので病状を聞くと過呼吸だったといい、
自分から実家が複雑で親のことで色々とあったのが原因だと
思うと打ち明けてきた。その瞳は言いようがない淋しさのような
虚しさのようなもので溢れており、辛いこと話させてごめんねと謝り、
飲み物を渡した。それから数日経ってから、息子が彼女から先日の
お礼にと言い菓子箱を預かったと言って渡してくれたのだ。
今時、珍しいくらい律儀で心遣いを心得ている子だな~と感心していた。


それからも、その子は週に何日と泊りに来ていたようだが時間帯が
違うせいもあって言葉を交わすことはなかったがいつものように
息子が出社した後、一人でいた彼女が水をこぼしたと言って、
拭くものを貸してほしいとリビングに顔を出したのだ。
その時、はにかんだ幼子がドアの隙間から恥ずかしそうに様子を
伺うかに見え、渡した雑巾を返しに来た時に私からお茶でも飲む?と
声をかけると、これも本当に無邪気な子供のような顔で 
いいんですか?とリビングに腰を降ろした。


それから、当たり障りのない日常会話から次第に彼女は自分から
大阪の実家を出て、一人とおい日本海側の誰も知る人のいない
場所での生活の経緯や、ご実家の離婚したご両親との現状や、
息子との馴れ初めに自分が抱えている葛藤や男性への
トラウマなどを、次から次へと話し出したのだ。
普通、彼氏の親……特に母親は、彼女の立場からすると嫌煙する
存在なのに、その真逆だった。彼氏の母親というのを通り越えて、
どこか自分なりに信用できる誰かに聴いてほしかったのと、
ずっと長い時間一人で抱えていたものを さらけ出してしまい
たかったようだ。
きっとその時は、彼氏の母親としてではなく一人の人として私を
捉えていたのだろう。本当に素直に抱える葛藤など気がつけば
何時間も話が尽きることはなく、あっという間に日が傾く時間だった。


今日は、仕事お休みで時間あるんでしょ?と聞くと息子が帰ってくる
までいていいかと言うので、ならせっかくだし二人で出かけよう!と
提案し彼女を連れ出し、車で私のお気に入り夕陽スポットに向かった。
大阪育ちで、海や夕陽というものに縁がなかったせいもあるだろうが、
その日のオレンジ色の夕陽を瞳を輝かせながら帰って息子に見せて
あげるんだ!と、無心に写メを撮る後姿があまりにも無邪気で
愛おしく、その彼女の淋しさと無邪気さに私は、幼かった頃の
自分が瓜二つに重なっていた。


その後、家に戻り息子と弟の帰りを待って、奇妙な4人で夕食に
出掛け、うちのお決まり毒舌トークに和やかな時を共に過ごした。
ひょんなことがきっかけで出来た新たな出逢いを、微笑ましく感じ
尽くした素敵な一日だった


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