■前回の対戦
2014年6月14日(土) 13時キックオフ・浦和駒場スタジアム
浦和レッズレディース 1-1(前半0-0) ベガルタ仙台レディース
得点:78分 山本りさ(仙台L)、90+2分 吉良知夏
前々回の直接対決(2-4の敗戦)とこの試合の直前のジェフ戦の課題をしっかりと修正し、内容としては悪くなく優勢に試合を進めることができたが、三知を中心に決めるべきところを決めきれない中で、終盤にセットプレーから失点してしまうというありがちな展開。
リードされた後も大滝を投入して単純に放り込むという戦術的にはいただけない戦い方だったが、最後まで必死に気持ちを見せて戦った選手たちの気迫が、アディショナルタイムに吉良の劇的な同点弾を呼び込んだ。
■ベガルタ戦台レディース
7勝3分6敗の6位
上位リーグ進出へのサバイバルの真っ只中。
前節はその直接のライバルである新潟に敗れ、上位リーグ行きを決めさせてしまった。
次節(最終節)はまたライバルであるジェフとの対戦も控えており、得失点差を考えると今節の勝利は大きなアドバンテージになる。
一方で敗れると一気に追い込まれてしまう難しい状況。
戦績をみても既に下位リーグ行きが決定している吉備国大、伊賀、エルフェン埼玉以外のチームから勝ち星を上げたのは、なんと第2節のINAC神戸戦までさかのぼる。
さらにリーグ後期に入ってから安本選手、小野選手が相次いで離脱しており、攻撃陣には小山選手や浜田選手などを試しながらやり繰りしているようだ。
一方で鮫島選手が復帰との発表があり、出場はエキサイティングシリーズからとの非公式情報(噂)もあるが、チームへの合流だけでも精神的によい影響があるかもしれない。
レギュラーシリーズのホーム最終戦。
サポーターの力も借りて上位リーグ生き残りに必勝の思いで臨んでくることは間違いない。
■見どころ
仙台戦はどちらかというとお互いの良さを出し合う試合になるイメージが強いのだが、振り返ると2012年の皇后杯以来勝利がない。
その間のすべての試合で先制ゴールを許しているところは見逃せない。
気持ちよくプレーできているところに隙を突かれて失点している印象がある。
また、その失点の多くは上辻選手が起点となっている。
安本選手が不在なことを考えると、まずは上辻選手をしっかりと掴まえることで仙台の攻撃のリズムを消し、川村選手などを低い位置に閉じ込めておきたい。
後は長い距離を走っていくる選手に対するサイドの受け渡しを声をかけ合って対応できれば、前回の対戦と同じく流れの中でそう何度も崩されることはないだろう。
攻撃面ではここ2試合無得点。
現地参戦できずになでしこTVでしか観れなかった湯郷戦の映像の中での前へ前へ行く姿勢はなんだったのか。
前節のレビューで挙げさせていただいたツートップのコンビネーションとコンディション面という課題は中一週間で迎える試合で大きく改善できるものではない。
だが湯郷戦と比べると足りない部分は気迫なのかもしれない。
特に三知にはプレーでチームを引っ張ること、多少強引でもシュートを打つ積極性を見せてもらいたい。
いや、三知にはチームを優勝に導くゴールを取らせてあげたいのだ。
コンディション面では前節の試合後に猶本が倒れたことも考えると、選手の起用法、交代枠の使い方に変化が見られるのかも注目だ。
ここ2試合、お決まりの交代の中で結果が出ていないことを踏まえ、吉田監督の選手の起用法もキーポイントとなるかもしれない。
雨風が強いことが予想される試合。
難しくなることは間違いない。
しかし難しく考える必要はない。
シンプルに気持ちを強く持って闘うだけ。
■試合へ向けて
選手たちが疲れているのならスタンドから支えてやる。
雨風が強かろうと仙台へ向かう。
選手たちの笑顔と勝点3を必ず持ち帰ってくる。
以上。