結局私はその妄想を追い続けてた

ずっと片思いだったその人のことが

ずっと大好きだった


でも一人でいるのも辛くて


ちょうど

家に帰りたくないと

リストカットを始めた時期だったかもしれない


色んな辛いことが重なって

毎日遊んでばかりいて

仲間の中にいた人が

気づいたら3人目の彼氏だった


お互いがお互いを必要としていたから

いつも一緒にいたし

周りの目なんか気にならなかったし

今思えばなんかタイプの全然違う私たちだけど

ごく普通のラブラブ高校生カップル的な

8ヶ月間を過ごした


追い続けた人はずっと私の心の中にいたし

深く傷ついた心は彼の力で簡単に救えるようなものではなかったけど

一緒にいてくれることで

少しだけ孤独を感じずに済んだ


やっぱりこの頃からかな

一人じゃいられなくなったのは


絆を信じられなくなった高3の春

ずっと誰かの傍にいられないなら死んでもいいと思った