人垣の向こうに黄色いちょんまげが
見えました。
ちょ・ん・ま・げ
です。
黄色いちょんまげだけが人垣の上をピコピコ動いているんです。
「何?何?」
と思っていたら、今度は広げた赤い扇子みたいなのが
フワフワ動いているんです。
面白そうだったので近寄って人垣の上から覗いてみました。
すると…
黄色いちょんまげの兄ちゃんと赤いモヒカンの兄ちゃんが
大道芸をやろうとしていました。
こんにちは、小島です。
私、遊びに行く所行く所でよく大道芸人に会います。
それはいいのですが、コンビでやる大道芸は初めて見ます。
まだ始まってなかったのですが2人は何やらブツブツ言っています。
各々、大きい声で独り言を言っているのです。
それだけで興味深くて、面白そうで人が更に集まってきました。
火を使った大道芸だったのですがMC(と、言うのだろうか?)が
面白く、芸の前に興味深い言葉を
使って観客を引込んでいました。
ホメ過ぎかもしれませんが(笑)、エンターテイメント性が凝縮された
内容だったと思います。
一番驚嘆したのが、最後のMCです。
「私たちは○○(施設名)さんから報酬をいただいているのではありません。
ですので、皆さんのお気持ちが…」
というようなことを色々しゃべるわけです。
要は、「お金をください」
と言っているのですが、
その前振りに、自分たちは兄弟だとか高校を出てこの道一本でやっているだとか
ご年配の方が同情するような話をしてからオブラートに包みながら、笑わせながら
嫌みの無いように上手く
「お金をください」
と言うのです(笑)。
まさに、笑いあり、感動あり、涙ありの大道芸でした。
うまいっ!
流れがうまく『AIDA』になっているんです。
金髪ちょんまげと赤髪モヒカンという風貌で『注意』を引き
ブツブツ独り言で『興味』を持たせ
高レベルの芸とMCで「もっと見たい」と『欲求』を喚起し
最後に「お金をください」とはっきり言って『行動』を起こさせる(笑)。
…
私たちは、自信が無いからか嫌われたく無いからか
なかなか
「お金をください」
と胸を張って言えません。
売っているものが物だったり会社という組織に属していれば
案外言えると思うのですが
個人事業主で、売っているものがサービス(しかも無店舗)だったり
するとなかなか言えません。
でも、
お客さんの欲求に応えることや悩みを解決してあげることが
仕事であるなら
お客さんに価値を提供するという覚悟を持って
「お金をください」
と言うべきだと思うんです。
出来なければ謝って返金すればいいんです。
返したくなければ、価値を感じてもらえるまで、トコトン提供すればいいんです。
先ほどの大道芸人は、先に与えて返報性のルールを活用しました。
芸人さんが計画的にやったとは思えませんが先に提供して「ノー」と言えなくさせてしまっています。
芸人さんを見習いましょう(笑)。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
ノマドコンサルプロデューサー
小島くにひろ