こんにちわ。中古トラック販売専門店、トラック豆知識担当ののマメトラです
今回は、意外に知られていない低床トラックと高床トラックの高さの違いや、特徴そして使用用途にあったトラックの選び方についてご紹介していきます。
低床(テイショウ)車と高床(コウショウ)車って!?
はい。お答えします。
路面から荷台床面までの高さが高いのが「高床」、低いのが「低床」と呼ばれています。また、全低床と呼ばれるものも存在します。
なるほど!大まかに理解できました。
高床・低床・全低床と分類できますがトラックの活躍する状況や使用目的によって条件にあった車両を選ぶことが大切です。
目次
・「高床、低床、全低床」違いと特徴
・「高床トラック」「低床トラック」の見分け方
・使用用途にあった荷台床面の高さ選び
「高床、低床、全低床」種類と特徴
冒頭では少し、低床トラックと高床トラックについてお伝えしましたが、その他に全低床トラックと呼ばれるものが存在します。
それぞれの高さの違いや、特徴について見ていきましょう。
■高床:荷台面から路面までが高い
前輪・後輪共に大きなサイズのタイヤを使用。車両全体の高さを高くしている状態。
<特徴>
・タイヤが大きい為、振動を吸収しやすく安定した走行ができる為、積荷やドライバーに対して負担が少ない。
・タイヤが大きい分回転数が少なく、メンテナンスにかかるコストを削減できます。
■低床:荷台面から地面までが最も低い
後輪のタイヤのみ、小さなタイヤを使用。荷台の高さを低くしている状態。
<特徴>
・地面から荷台までが低いので荷物の積み降ろしが楽に行えます。
・人力で荷物を運ばなければならない場合は積荷にかかる負担を軽減できる。
・タイヤが小さいので走行時の揺れや衝撃が伝わりやすい。
・スペアタイヤも前輪と後輪2種類の用意が必要になります。
空荷であろうが、積載してようが高床に比べてそんなに乗り心地のブレはない。
■全低床
前輪・後輪共に小さなサイズのタイヤを使用。車両全体の高さを低くしている状態。
<特徴>
・低床より荷台床面までの高さが高い。その為、低床は「超低床(チョウテイショウ)」とも呼ばれています ・前後のタイヤサイズが一緒のため、低床より安定した走行が可能です。
・前輪のタイヤも小さくなることから乗り降りが楽になります。
・タイヤサイズが同一のためスペアタイヤが1本の用意ですむ。
「低床トラック」「高床トラック」の見分け方
意外と知られていない低床車、高床車ですが荷台床面の高さが違うと言ってもメーカーや車両形状などによっても高さは異なります。
その為、見た目だけで「高床、低床、全低床」と見分けるのは難しいでしょう。
小型トラックは、荷台の高さとタイヤサイズである程度見分ける事が可能です。
例えば「205/70R16 111/109L LT」であればタイヤサイズが「16インチ」という事になります。大型トラックは3軸は高床トラック、4軸が低床トラックとなっているものが多いです。
また、『地上高』といって地上から荷台(トラックの後輪辺り)までの高さも参考にはなりますが、決して高いから高床、低いから低床の車両構造ではありません。
しかし、結局のところ確実に「高床、低床、全低床」と見分ける為には車両型式などを元にメーカーや販売店に確認するのが賢明です。
使用用途にあった荷台床面の高さ選び
使用用途にあった、荷台の高さを選ぶには、何を積載するのか、そして一般物流や重量物かによっても荷台高さを選ぶ必要があります。
一般貨物業界では、高床よりも低床の方が多く普及しています。高床は、重量物を運ぶ際や冷凍冷蔵車など特殊な用途で使われる事が多いで為です。
車両購入時には何を重視するかで選択する必要があります。
■荷物の安定や乗り心地を重視
・荷台や運転室に対する振動が少なく長距離では高床が向いている。
■作業重視
・路面から荷台床面までが高い為、手積み作業向きではなくフォークリフトなどで荷物の積み下ろしを行う場合高床が向いてる。
・手積みや手降ろしの作業が多い場合ドライバーの負担が大きく軽減される低床が向いている。
■使用用途
・小さい現場での活躍が多い、小型ダンプは手作業で砂や砂利をシャベルで積み込むのに低床の方が作業員の負担が少なく人気があります。
■積載する物に重視
・地面から車体を離す必要のある、冷凍・冷蔵車の多くは高床車両。
・重量車両(鉄骨や・鋼材を運ぶような車両)も荷物が重たい為、板バネを沢山使う事が多く高床トラックが多く見られます。
ただし、重量物車両でも一部例外があり、大型のユンボや車両を沢山積載する積車に関しては低床車両があります。
新車購入時は、希望した車両を依頼しますが
中古トラックを購入の際は目で見て判断できませんので、特に注意が必要です。
また荷台までの高さだけでなく、高床や低床は車両の構造も違ってきます。その為、使用用途にあった高さの車両を選択することが大切です。