小学校3年生の時 授業中に大きな地震があった。
クラスメイトがザワザワする中で
私は いち早く立ち上がり逃げようとした。
「Ruiちゃん座りなさい。」と先生が仰った。
「大丈夫か?顔が真っ青だぞ。」
真っ青?私の顔は 今 青いの?
それは どんな青?空のような?インクのような?
私の頭の中は「青い顔の私」でいっぱいになった。
どんな青だとしても奇妙に違いない。
もしかしたらヌメヌメした宇宙人みたいなのかも知れない。
信号の青がそうであるように
緑と青が曖昧に呼ばれている事に気づく頃には
それをすんなり流せる術が身についている。
大人は誰も「顔が真緑だぞ」とは言わない。
きっと「かおが まみどり」は
音もリズムも良くないからに違いない。
それから「顔が青い人」を何人か見た。
白みがかった 黄みがかった
時に土色に近い緑色の顔だった。
「Ruiさん 顔色が悪いですよ。」と言われた。
顔であろうと 顔色であろうと「悪い」と言われると素直に悲しい。
大丈夫よ ありがとう~と言いながら
私の脳内に あの遠い日のヌメヌメの宇宙人がよみがえった。
今の私の顔は 多分「くすんで」いるだけ。
大人の女性は 誰でも「くすむ」という色を持っているのよん。
「A Whiter Shade of Pale」Procol Harum
