一つには、憲法上の要請
二つには、矜持の問題

この二点から、この方針は適切と考える。


先ずは一つ目。
少なからぬ私立学校にとっては、この議論冷や汗ものだろう。
嘗て似たような議論があり、憲法違反の譏りを受けないために、トンネル法人まで作った経緯があるからだ。
この時の論点は二つ。
一つは、私学は公教育をしているかと言うもの。
これは、学校教育法に基づく法人という事でクリアした。

今一つは、宗教絡み。
神社に対する公金支出を憲法問題にする諸君が居る。
だが、一方で宗教絡みの学校法人に対する私学補助は問題にしない。
将に御都合主義の権化と言っていいだろう。
即ち、特定宗教に対する支出という点では同じだからだ。
東京のフェイシャルで言えば、立教、立正、青山学院、國學院、創価、等々がそれだ。

あまり紛糾すると、こちらに飛び火しかねまい。

次いで二つ目
本来、母国からの支援を頼るのが筋だろう。
(少なくとも)誇り高き諸君が、その誇りをかなぐり捨て、物乞いの様なことをするのは、矜持が赦すまい。また、敢えて矜持を棄てたとしても、必ずやストレスと化し、暴発は避けられまい。


どうしても無償化対象としたいなら、実に簡単な、異論の出ない方法がある。
即ち、学校教育法に基づく認可法人となれば良いだけのこと。
そうすれば、二つの点はクリアされ、堂々と恩恵を受けることが出来よう。

さて、朝鮮学校の諸君、どうしますか?
方針は定まった。
あとは諸君の矜持と決断とにかかっている。