隠れ塩分の多いのが、魚介類や肉類の加工食品、それにインスタントやレトルト食品、さらに外食です。塩ジャケ1切れにはほぼ5グラム、あじの干物には1枚には2.5グラム、ロースハム2枚には1.1グラムの塩分が含まれています。また、インスタントラーメンにも1袋で6.4グラムの塩分が含まれています。

外食でも、たとえばすしについていえば、すし飯1人前に3~5グラムの塩分が含まれています。そば、うどん、ラーメンといった麺類のつゆ、天丼、カツ丼などのどんぶりものものにもかなりの塩分が含まれています。

減塩は、生鮮食品を買ってきて、素材の持ち味を生かすような調理方法によって、相当効果をあげることができます。

甘いもの、すなわち糖分は、穀類や芋類などに多いでんぷんと同じくエネルギー源として重要です。しかし、とりすぎると余分なエネルギーは、肥満の原因となり、動脈硬化から高血圧、高脂血症、脂肪肝へとつながっていきます。

こうならないためには、1日の糖分の摂取量を50グラム以下に抑えることが筆です。調味料として1日平均15グラムくらいを使っていますから、甘いものからとる糖分は、1日35グラムが許容量です。

甘いと感じる食べ物の中でも、見逃しがちなのが果物です。例を挙げると、バナナ1本に対して21.4g、ブドウ一房に対して17.1g、リンゴ1個に対して10.4gと、果物は、かなりの糖分を含んでいます。

果物が含んでいる糖分は果糖と呼ばれるものがほとんどで、果糖は中性脂肪の合成を促進する役割が大きいとされています。

ですから、果糖の摂りすぎには、大変気をつけなければなりません。果物は、砂糖を使用しているわけではありませんから、糖分を含んでいるという自覚無しに、食べられる方も多いと思います。
また、果物には、ビタミンCやビタミンBなど、身体に良いとされている栄養素を含んでいるものもたくさんあります。ですが、食べすぎには注意が必要です。