がん性疼痛治療法の実際13
強オピオイド(モルヒネ)
モルヒネ製剤の種類と適量の考えかた
モルヒネ製剤には粉末、注射薬、坐剤、錠剤(速放性、徐放性)があります。注射投与法しかなかった時代にはモルヒネの呼吸抑制作用に代表されるような副作用のため、危険な薬剤との認識がありました。
しかし、経口錠剤の出現により、安全で有効性の高い薬剤として受け入れられつつあります。モルヒネの投与量の増量に従い、鎮痛作用→中枢作用(嘔気、腸蠕動低下)→眠気作用→呼吸抑制作用の順にその作用があらわれます。
鎮痛に最適なモルヒネの量には個人差があり、眠気がみられず鎮痛が得られる量を指標とすべきで、特定の量に規制されるべきではありません。したがって、投与適量は個人差があり、1日量として30~1000mg以上の範囲に及びます。通常180mg以内の投与量で除痛効果が得られます。なお、モルヒネには有効限界がなく、鎮痛効力が不十分な場合は必要量だけ薬剤増量が可能です。
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