小さい頃 夏休みになると
両親の仕事の都合で 大阪の祖母の家に預けられていた


寂しい記憶はなく毎年楽しみにしていた…


祖母の家の近所に同い年の みつ子ちゃんがいたから…

みつ子ちゃん家は建具家さんで
両親とお祖母ちゃんの4人家族


みつ子ちゃんの お祖母ちゃんは
祖母とも親しかったので いつも遊びに行っていた…

家の敷地内に作業場があって
作業場でもよく遊んだ…


カンナくずや木くずで ままごと したり…

今でも 夏になると木のいい香りやラジオの音を思い出す…


喉がかわくと
さあビール!!飲みに行こって 台所へ…


みつ子ちゃん家の冷蔵庫にはビール瓶に 麦茶を入れて冷やしていた


それをコップに注ぎ 一杯飲んで
あー酔うた
と言って酔っ払いのふりして遊んだ

大阪の人は 大人から子どもまで皆面白い…


近所の人は 顔を見ると だいたい かいらしい子やなあ おっちゃんとこの子ぉになるか

と言ってくるニコニコ

いやぁー!!って言うと なにが面白いのか大抵 大笑いする


そんな感じで 夏休みが楽しみだった…



3年生の夏休み
その年も祖母の家へ行った…

もちろん みつ子ちゃんの家にも遊びに行ったが お祖母ちゃんは いなかった…

体調を悪くして
春から ずっと入院していた…

祖母について お見舞いにも行った

去年より 痩せていたが…

なーちゃんかいな?ちーと見んまにおせらしなってぇと にっこり笑ってくれた…

これ あげる 食べ…と言って ビスコを渡された…
当時、大抵の人はビスコは子供が好きな お菓子と勘違いしていた…



数日たって
祖母が、なーちゃん まんまんちゃん あん 行こか
と行った


まんまんちゃん あん とは
近くの山に お地蔵さんが88体 置かれていて
山を登りながら
一つづつ お賽銭をして 手を合わせ まんまんちゃん あんというのだ…

祖母は月一回必ず行っていた…


祖母は ゆっくりゆっくり回るが 自分は 先に先に急いで回った…

いつも帰りに コーヒー牛乳を 買ってくれるからだ

下まで下りて来て最後に小さなほこらの中の お地蔵さんで終了する

ほこらの前で祖母を待っていると

みつ子ちゃんの
お祖母ちゃんが立っていた!?

みつ子ちゃんも来てる?どこ?
お祖母ちゃんは
薄いグリーンの
無地の着物に
黒い絵羽織を着ている…

みつ子ちゃーんどこ?と叫んで辺りを探してみたが
いない…


自分の大声に祖母が あわてて下りてきた!!

何やいな おおけな声出して

あのね みつ子ちゃんの お祖母ちゃんが いたからね と説明しながら指差すと お祖母ちゃんはいなかった…

あれぇーと思って祖母の方に振り返った時 お祖母ちゃんが横に立っていた……!?

次回つづく…
若いカップルからの注文が入った

まずは 生ビール二つと ヤキトリ


ホール担当の真ん中が 小皿 割り箸 付けだしを 一つ一つ運んでゆく……

カウンターから 生ビールが出され
一つ一つ運んでゆく
そのうちに 作業服の4人組から お勘定の声があがった!!


精算を伝えるのは一番上の姉だ

大きな玉の そろばんを パチパチはじく…

……4800円ね

あり得ん!?
という事は
1人1200円……

ビールビールや焼酎 だけで元がとれそうだ!!

真ん中が お勘定を受け取る

ありがとね また来てちょーだいね
…そりゃ来るだろ
しばらくは どこからもオーダーがなく 真ん中はカウンターの前に立ち


寝てるガーン

あの~おにぎりおにぎり下さいっ!!

先ほどの若いカップルだ!!

紙きれを催促したようだが 聞いてもらえずにいた…
声がかかったのも気づかず真ん中は目を閉じている

カウンターの中から一番下が わーこ起きろ!! 白ご飯を入れた丼と、のりをカウンターへ出した


真ん中が 梅干しとおかか、塩と手水を用意した…

どうやら おにぎりおにぎりを 握るのは真ん中らしい!

梅干しと おかか 美味しそうだなぁ自分も おにぎりおにぎりで〆よう!!


熱々の ご飯に具を入れて 右手と左手で包み込むように 握りはじめた…

丸くなった おにぎりおにぎりを 左の手のひらに乗せて…右の手のひらや指先にくっついていた ご飯つぶを ベロンと舐めてとった
カップルからは見えない!!
おにぎりおにぎりを右手に持ち変えて
左手のご飯つぶをベロン ベロン ととって海苔を巻いて皿にのせた~ショック!
驚愕!! 身の毛がよだつとは こうゆう時にも使える


おにぎりおにぎりのオーダーはやめて、お勘定を済ませ帰った…。
安かった~ニコニコ
うちの近所に三姉妹が切り盛りする飲み屋がある…


自分は仕事帰りにたまに立ち寄る


こ汚い店だが 繁盛している…

客層は 家族連れや若いカップル
が多い…


とにかく安い!!
自分は カウンター席にいつも座る
カウンター席は6人まで座れるが
3席は 食材や段ボールでうめつくされているので 通常座れるのは 3席までだ…


料理を 作るのは一番上の姉と
一番下の妹だ…

ホール!?を任されているのは 真ん中の 姉

いつものように
カウンターに座って 注文をする

…紙とエンピツが渡される…

この店のシステムは 注文の品 は たとえ ビールビール一杯でも 自分で渡された紙きれ に書く事になっている…

Why?

それは ホールにいる 真ん中の姉が たとえ ビールビール一杯のオーダーでも 覚える事ができないから…

……。

3人とも 70歳を超えている

中でもホール担当の真ん中は耳耳も遠いようだ……

ここに書いて
と紙きれを渡される

ビール ヤキトリと 大きく書いて渡す

自分は、とりあえず常連客 なのだが 3人共
覚えてくれていない…

若いカップルが入ってきた!!

一番奥の テーブルに座った

何度か 来た事があるらしくて
この店のシステムを熟知していた


これに書いて
と紙きれが渡される

このあと、 自分は 身の毛もよだつとんでもないものを 見てしまったのだ……ショック!

次回つづく…