デンマークの芸術家
ビョルン・ヴィンブラッドについて
調べながら気づいたこと
思ったことを
ポツリポツリと
書いていくコーナーです。
今回で3回目ですね。
ヴィンブラッドといえば
これ↑
というほどに
有名なマンスリープレート。
今でも蚤の市に行けば
必ずお目にかかるアイテムです。
1月から12月まで
男女の出会いから恋、結婚、出産までの
物語が描かれています。
レッドとブラックの2色があり
1965年に発売され
当時からとても人気でした。
上に穴があいているので
ここに紐を通して壁に飾ったり
パン(主に黒いライ麦パン)用の
お皿として使われたそうです。
デンマークの陶磁器メーカー
Nymølle(ニモール)との共同作業で
銅板転写というテクニックで生産された
ファイアンス焼きです。
ヴィンブラッド本人は細かい絵を描く作業を
とても楽しんだそうですが、
芸術家仲間からは大量生産に対する非難が。。。
芸術家として身を売ったと
堕落を指摘する厳しい声も聞かれました。
銅板転写を採用すること
つまりは量産を意味するからです。
でも、その時のヴィンブラッドの姿勢が素晴らしいなと思うのです。
「今までに使ったことがない技術を
取り入れて新しい形で自分を表現することは
いつだってわくわくする」
ヴィンブラッドには
「(芸術家たるもの)こうあるべき」
という狭い枠はどうもなくて
わくわくする方へと
自分の表現の可能性を広げていったのかな
そんな風に思います。
こんな裏話しを知ると
マンスリープレートを希少価値がないから
という理由で敬遠せずに、
ヴィンブラッドの覚悟と
わくわくに目を輝かせた彼の眼差しを
感じ取りたくなります。
そして
自分の中にもある
いろいろな「すべき」「あるべき」を
そっと緩めたくなりますね。
by 丹下翆
from Denmark
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