ルバーブって
なんて色気がなくて
酸味もきつくて
つくづく
ソンな植物だわ
なんて
思っていたのですが、
 
 
↓庭の片隅にて
 
 
ジュースを
作ってみたら
 
 
 
 
思いもよらぬ
無垢なピンク色!
 
この可愛い色を見ていたら
染色をしていた時の
ことを思い出しました。
 
 
 
「草木は人間と同じく自然より創り出された生物である。染料となる草木は自分の命を人間のために捧げ、色彩となって、人間を悪霊より守ってくれるのであるから、愛(なさけ)をもって取扱い、感謝と木霊(こだま)への祈りをもって染の業に専心すること」
(志村ふくみ『色を奏でる』より
前田雨城『日本古代の色彩と染』の一節)
 
木霊への祈りなどは念頭にもなかったが、しだいに、この無量の色彩がどこからやってくるのか、この色は単なる色だけでなく、この色の背後には何か別の世界が広がっているのではないかと思うようになった。
(志村ふくみ『色を奏でる』p.11)
 
 
 
ルバーブのピンク色は
ルバーブの秘めたおもい
 
私は糸にその色を宿すことはないけれど
 
ルバーブの世界に
ほんの少し触れたことで
「向こう側」へと続く
扉は開いて
愛おしさは増すばかり。
 
 
 
 
ありがとう。
いただきます。
 
 
by sen
from Denmark
 
 
 
 
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