みなさま、こんにちは!
今日も訪問ありがとうございます。
ネトルウールの毛糸を見てからというもの、ネトルが気になって仕方ない翆(せん)です。
そういえば、、、、と蘇る記憶。
デンマークに引っ越す前はスイスに住んでいました。
記憶が正しければある春の土曜日。
よく買い出しに行っていた朝市でネトル(西洋イラクサ)を見かけたことがあります。ほかのサラダやハーブと一緒に青々としたネトルの葉っぱがわさっと盛られて並んでいました。
「えっ!ネトル?食べられるの?」
その場でお店の人に食べ方を聞けばよかったのですが、謎を抱えたまま通り過ぎただけ。苦笑
今回、その謎が解けました。
ああ、スッキリ。
サラダとして食べる時は湯がくのだそうです。
そのほかスープも定番だとか。
(手袋は必需品!笑)
興味のある方はswissinfoの記事「モモヨ隊員と春の山菜イラクサを食べる」を読んでみて下さい。きっと新しい発見があるはずです。
どんなお味なのかなあ。
春先が美味しいそうなので、来年の春、ネトルサラダとネトルスープを試してみたいと思います。忘れてはいけません、ネトルティーもですね。ビタミン、鉄分、マグネシウムが豊富とのこと。サプリメントに頼らない食生活、嬉しいですね。
そしてそして、見つけました。
イラクサの糸で織った着物!
国立民族博物館のサイトではサハリンアイヌが作った「イラクサ衣」を見ることができます。
北海道、東北、北陸に分布するエゾイラクサは特別大きくて繊維は強靭で上質なのだそうです。それに気づいたアイヌの人たちが糸を作って着物を織っていたそうです。
秋に枯れたイラクサを収穫してそこから繊維を取るのだそうですが、その工程は気の長い作業だとか。
現在はもう実用品として紡がれることはないのだと思いますが、ネパールではヒマラヤイラクサの糸を今でも生産しているそうです。アロー(Allo)糸と言うそうです。
ヨーロッパでもネトル(西洋イラクサ)糸の歴史は長く、中世に遡ります。
修道院で糸作りや布織りが行われ、貧しい人たちにとってのリンネル(麻)だったといいます。
ネトル糸の存在は童話の中でも語られています。
アンデルセン童話の「白鳥の王子」というお話しをご存知でしょうか?
魔女に呪いをかけられ白鳥に姿を変えた11人の王子を妹のお姫様が助けるお話し。
呪いを解くために妹が作るのがネトルの糸で編んだ上着でした。手でネトルを摘んで、足で踏んで繊維を取って麻の代わりにしなさいと言われるのです。どんなに手足が燃えるように痛かったことでしょう。
11着という途方もない枚数を仕上げる間、どんなに長くかかろうとも、一言も言葉を話してはいけないというのも妹に課された試練でした。この妹が編んだネトルの上着は意思の強さと愛の象徴ですね。
イラクサから得た糸は保温力があり洗濯にも強く、使うほどに風合い出て柔らかくなるのだそうです。
なんだかネトルのイメージがすっかり変わってしまいました!
そういえば、と、また遠い記憶を手繰りよせてみます。。。。
スイス人の画家Kathrin Spring。
植物から絵の具を作って絵を描いている方です。
彼女のネトルの作品を拝見したことがあるのです。
落ち着いたトーンで、刺など感じさせない柔らかくて優しさのある深い緑色でした。その絵からは静かだけれど揺るがない強い力を感じたことを思い出します。
彼女のサイトもどうぞご覧下さい。とっても素敵な色に出会えます♪
知らぬ間に衣・食・住を完全に網羅してしてしまったネトル。
痛いだけじゃない。これからは新しいネトルのイメージを持って、生活の中に取り入れてみたいと思います。
そうなると、やはり気になるのがネトルウールの使い心地。
yokkiiさんに試作をお願いする日もそう遠くはなさそうです!!
今日は長文でしたが最後までお付き合いくださりありがとうございました。
翆(せん)でした。
今日も訪問ありがとうございます。
ネトルウールの毛糸を見てからというもの、ネトルが気になって仕方ない翆(せん)です。
そういえば、、、、と蘇る記憶。
デンマークに引っ越す前はスイスに住んでいました。
記憶が正しければある春の土曜日。
よく買い出しに行っていた朝市でネトル(西洋イラクサ)を見かけたことがあります。ほかのサラダやハーブと一緒に青々としたネトルの葉っぱがわさっと盛られて並んでいました。
「えっ!ネトル?食べられるの?」
その場でお店の人に食べ方を聞けばよかったのですが、謎を抱えたまま通り過ぎただけ。苦笑
今回、その謎が解けました。
ああ、スッキリ。
サラダとして食べる時は湯がくのだそうです。
そのほかスープも定番だとか。
(手袋は必需品!笑)
興味のある方はswissinfoの記事「モモヨ隊員と春の山菜イラクサを食べる」を読んでみて下さい。きっと新しい発見があるはずです。
どんなお味なのかなあ。
春先が美味しいそうなので、来年の春、ネトルサラダとネトルスープを試してみたいと思います。忘れてはいけません、ネトルティーもですね。ビタミン、鉄分、マグネシウムが豊富とのこと。サプリメントに頼らない食生活、嬉しいですね。
そしてそして、見つけました。
イラクサの糸で織った着物!
国立民族博物館のサイトではサハリンアイヌが作った「イラクサ衣」を見ることができます。
北海道、東北、北陸に分布するエゾイラクサは特別大きくて繊維は強靭で上質なのだそうです。それに気づいたアイヌの人たちが糸を作って着物を織っていたそうです。
秋に枯れたイラクサを収穫してそこから繊維を取るのだそうですが、その工程は気の長い作業だとか。
現在はもう実用品として紡がれることはないのだと思いますが、ネパールではヒマラヤイラクサの糸を今でも生産しているそうです。アロー(Allo)糸と言うそうです。
ヨーロッパでもネトル(西洋イラクサ)糸の歴史は長く、中世に遡ります。
修道院で糸作りや布織りが行われ、貧しい人たちにとってのリンネル(麻)だったといいます。
ネトル糸の存在は童話の中でも語られています。
アンデルセン童話の「白鳥の王子」というお話しをご存知でしょうか?
魔女に呪いをかけられ白鳥に姿を変えた11人の王子を妹のお姫様が助けるお話し。
呪いを解くために妹が作るのがネトルの糸で編んだ上着でした。手でネトルを摘んで、足で踏んで繊維を取って麻の代わりにしなさいと言われるのです。どんなに手足が燃えるように痛かったことでしょう。
11着という途方もない枚数を仕上げる間、どんなに長くかかろうとも、一言も言葉を話してはいけないというのも妹に課された試練でした。この妹が編んだネトルの上着は意思の強さと愛の象徴ですね。
イラクサから得た糸は保温力があり洗濯にも強く、使うほどに風合い出て柔らかくなるのだそうです。
なんだかネトルのイメージがすっかり変わってしまいました!
そういえば、と、また遠い記憶を手繰りよせてみます。。。。
スイス人の画家Kathrin Spring。
植物から絵の具を作って絵を描いている方です。
彼女のネトルの作品を拝見したことがあるのです。
落ち着いたトーンで、刺など感じさせない柔らかくて優しさのある深い緑色でした。その絵からは静かだけれど揺るがない強い力を感じたことを思い出します。
彼女のサイトもどうぞご覧下さい。とっても素敵な色に出会えます♪
知らぬ間に衣・食・住を完全に網羅してしてしまったネトル。
痛いだけじゃない。これからは新しいネトルのイメージを持って、生活の中に取り入れてみたいと思います。
そうなると、やはり気になるのがネトルウールの使い心地。
yokkiiさんに試作をお願いする日もそう遠くはなさそうです!!
今日は長文でしたが最後までお付き合いくださりありがとうございました。
翆(せん)でした。

駐車場で見つけたネトル。
