こんにちは。YOKKIIです。北海道厚真町のアトリエで、制作活動に励んでいます。
昨日から、良いお天気になりました。
アトリエの庭に、キタキツネがお散歩していました。
北国の待ちに待った春は、もうすぐそこまでやってきているようです。
さてさて、テレビのニュースでも随分と話題になっていましたが、
バチカンのローマ法王を選ぶコンクラーベは、無事に新法王様を選出して終了しましたね。
唐突にコンクラーベの話題など持ち出して、驚かれたかもしれませんね。
YOKKIIは、このニュースに大変興味を持っているのです。(キリスト教徒ではありません。)
素晴らしい教会レースを見ることのできるチャンスだからです。
16世紀のヨーロッパではレースが大流行しました。
繊細かつ豪奢なレースーは富の象徴とされ、
ブルジョワジーや貴族からの寄贈品として
教会に伝わりました。
教会は繊細な布地に強い興味を持ち、たくさんの素晴らしいレースを所蔵するようになりました。
アランソン、ポアドン・ローズ、等の繊細なレースの
極上品は、ローマ法王やビショップが身につけました。
新法王、第266代法王フランチェスコ1世も、
正装の時にはRochetというレースを身に着けます。
コンクラーベの報道は、素晴らしいレースの映像や
画像を見るチャンス。
目を凝らしてレース・レースと探すのが楽しみです。
現代の生きたレースに出会うチャンスでもありますね。
右の2枚の写真は、スイスのザンクトガレンにある
テキスタイルミュージアムで出会った、17世紀ごろの
教会レース。
ザンクトガレンは中世の時代、
ヨーロッパ各地から注文が集まる
工房のような街でした。
ザンクトガレンミュージアムを訪れた時、
レースをテーマにした展示期間だったこともあり、
素晴らしいレースの数々に触れることができて
本当に幸せでした。
また、レースを理解するには、中世ヨーロッパの歴史を
知らないといけないと、つくづく思ったのでした。
ここでいうレースとは、主にニードルワークによって作られるレース。
織のレースとしては、ボビンレースが多くなっています。
レース作りの道具も素敵ですよ。
ねっ
YOKKIIが今年のテーマにしているタティングレースやクロッシェなどは、
ボビンレースの風情を真似て生まれたレースと言われています。
美しいものを自分でも作りたいという探究心が、
タティングやクロッシェを生み出したというわけですね。
さてさて、美しいものを作りたいという欲求は、
YOKKIIの中にも沸々と湧き上がっています。
世界で一つしかない美しいものをつくりたーい
と、盛り上がったところで、
僭越ながら今日のYOKKIIの作品を見てくださいな。
タティングレースのポーチです。
この作品に使用した糸は、レース糸ではありません。
エクトリーのプラチナヤーン。
滑らかな糸ではないため、タティングには向かない
かもしれませんが、強度があるため強く引いても
伸びたり切れたりしません。
重みのある光沢が、出来上がりにゴージャス感を
だしてくれました。
小さいモチーフを繋げていくため、
移動中にちょこちょこと編むことができます。
また、汚れが目立ちにくいので、制作中も出来上がりを使う時も助かりますね。
中袋は、ベルベットを使用。
なんとなく薄い布を使うのがふつうだと思いがちですが、
裏打ちの有るベルベットは切れ端が解れる心配がなく、
加工しやすいのです。
ある日、このポーチを使ってくださっていた方からSOS.
幼いお嬢ちゃまが周りの縁編みの部分を
ハサミでチョキン!!
なんとか直してー!と、YOKKIINOところに戻ってきました。
そして、無事修理完了
でもね、糸を探しに手芸店に行ったところ、プラチナ-ヤーンのこの色が廃番になると聞いてショック!
取りあえず、あるだけ買占めに走ったYOKKIIでした。
皆さんも、レース糸以外にも使えそうな糸を探して、一味違う作品作りを楽しんでみてくださいね。
それでは、今日も読んでくださり、有難うございました