政治の季節になりつつありますが、若者がもっと政治家になるべきだと考えています。
区議会議員は年収1,000万円
品川区議会議員の須貝ゆきひろ氏が、政治家の年収を公開しています。
ヒラの都議会議員 年収は約1810万円 政務調査費は720万円 議員年金補助として約74万円を加えると、一人の都議会議員に毎年約2600万円かかります。この他に、海外視察費として一人あたり約150万円 予算化されています。
ヒラの区議会議員 年収は約1040万円 政務調査費は228万円 一人の区議会議員に毎年約1230万円かかります。この他に、海外調査費として、一人あたり約70万円が予算化されています。(議員年金は廃止になりました。)
うーん、都議会議員ってそんなに報酬もらってるんですね…いまいち何をやっているのかわかりませんが…。
地方議会議員選挙での倍率は1.2倍!
全国の地方議会議員選挙での倍率は、なんと1.2倍程度。実に80%を超える当選確率となっている。一般企業に就職しようと思えば、当然ながら何倍もの倍率を勝ち抜かなければならない。公務員になるの一般企業同様で、2011年度の東京23区事務職I類採用倍率は8.1倍であった。
誠 Biz.ID:議員に“転職”という選択肢:地方議員になろう (1/3)
実に当選しやすいわけですね。とある地方議員の方からは、「若者というだけで受かるよ」なんて話も聞いたことがあります。
なお、年収については地方議員はバラ付きが多いようです。生活する上では十分すぎるほどの報酬とみてよいでしょう。
では、気になる収入はいくらかというと、平均月額報酬は30万4818円。年齢や当選回数は関係なく一律で、これに、 期末手当(一般サラリーマンのボーナスにあたる)が加わる。
ただし、地方自治体により差も大きく、高額上位だと神奈川県横浜市の97万円、 東京都渋谷区で60万5000円、低額なところだと長野県平谷村の8万4800円となっている。いくつかの自治体の報酬を挙げてみたので見てほしい。
これを高いとみるか、低いとみるかは、分かれるところ。
地方議員になれ 倍率約1倍、年収700万は堅い | ログ速
ここまで書いて、ちきりんさんが同様のエントリーを2年前に書いていることをフォロワーの方に教えてもらいました。こちらの記事には、かなり詳しい情報が載ってます。1,400票で新宿区議会議員…これぼく受かる自信あります。ブログで食えなくなったら議員やろうっと。
(2) 新宿区議でさえ、最低1400票で当選し、なんと年収950万円!
(3) 萩市議会は、852票以上で当選、470万円
(5) 神戸と大阪の間にある西宮市。最低1805票で年収1100万円ゲット!
パンが無いならケーキを喰え的 立候補の勧め – Chikirinの日記
というわけで、今仕事に困っている人は、いっそ地方議員になってしまう、なんてアプローチはありなんじゃないかと思います。
そういうことをいうと「政治が堕落する!」なんて批判が来そうですが、第一に、これは公開されている情報なので、本当にそこに金塊があるのなら、結局職にあぶれた若者が殺到することになるでしょう。政治の堕落を嘆く人は、どのような「制度設計」にすれば、志の高い若き政治家たちがフィルタリングされるかを、ぜひ考えてみてください。
ぼくは今の世代間格差(若者の声が反映されていない)は大きな問題だと思っているので、なし崩し的にでも、若者がとりあえず政治の現場に入ることが大切だと考えます。そうなれば、若者世代の政治参加は否が応でも活発化するでしょう。
幸い政治家には「任期」という仕組みもあるわけですし、明らかに価値を生み出していない人材は、在職しつづけることはできないはずです。
年を取れば取るほど年収下げればいいんじゃね?
ここからは妄想ですが、若者の政治参加を盛上げるために、政治家の給料を「逆・年功序列」にしてしまうのは面白いと思います。
20~30代は年収1,000万、40代は800万、50代は600万、60代は400万、70代は法に則った最低賃金、とか。先行き不透明で、貧困に苦しむ若年層の気分も少しはわかるのではないでしょうか。
他には「女性の政治家、幼い子どもを育てている・介護をしている・障害を持っている政治家にはボーナスを与える」なんて制度設計も面白そうです。定員を設けてもいいです。政治の現場は急速に多様化していくでしょう。
金銭的なインセンティブのちからは大きいので、盲目的に平等に分配するのではなく、目的の達成のために傾斜を付けてもいいと思います。このような政治家を対象にしたインセンティブの分配って、世界のどこかで実装されていないものでしょうかね。