アメブロ11日目、Tropical Treeです。
前回の記事 で私たちは「芸術は "オリジナルで唯一無二" の存在であるべき」と思っている件について書きました。
しかし、今から100年ほど前にこの価値観に一石を投じた人物がいます。
ダダイストの「マルセル・デュシャン」です。
彼は大量生産された既製品をそのまま使って美術作品として発表しました。
その中でも特に有名な作品は「泉」で、当時はたいへん物議をかもしたといいます。
「泉」photo by Alfred Stieglitzそうです。ただの便器です。
誰かの手によって作られた物を自分の作品とする彼の挑戦的な表現は、私たちの先入観に疑問を投げかけます。
この一連の手法は「レディ・メイド」と名づけられ、以降の美術史に大きな影響を与えました。
レディ・メイド以前、芸術は、職人的な手作業で制作していく過程を経てたった一点しかない、美学的に価値があるものを創造できると考えられていた。しかし、マルセル・デュシャンは、芸術作品に既製品をそのまま用いることにより、「芸術作品は手仕事によるもの」という固定観念を打ち破り、また「真作は一点限り」という概念をも否定した。
「レディ・メイド」- ウィキペディア
「レディ・メイド」- ウィキペディア
彼の前衛的な活動は以後「コンセプチャル・アート」として受け継がれ、現代にいたります。
余談ですが、彼の後半生は作品を作らず、チェスばかりをしていたといいます。
しかし死後いくつかの作品が見つかり、周囲には内緒で制作活動を続けていたことがわかりました。
どこまでも常識にとらわれない人だったみたいですね。
ではまた明日。
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