オッペンハイマーを見た

傑作でした。3時間という長さを感じさせない。


オッペンハイマーを描くことで、物理学史ではなく、アメリカ史になっていることが大変良かった。


本作は、アインシュタイン、ハイゼンベルグ、ボーア、シュレディンガー、ディラックなど、同時代の物理学者と比べると、物理学への貢献がパッとしないオッペンハイマーが主人公。


作中何度も指摘されている通り、一流ではあるものの、同時代の歴史に名を残した物理学者に比べると見劣りしてしまうからこそ欲に駆られて原爆開発に前のめりになるオッペンハイマーが上手く描かれている。


原爆開発を通して、アメリカがどういう国なのかを「告発」している。アメリカは、反体制派に非常に厳しい国であり、時には死をもって償わされる。どれほど優れた人物であっても例外ではない。


「原爆を投下してしまう」アメリカという国に疑問を投げかけているのが本作だ。


不完全性定理のゲーデルとアインシュタインが並んで歩くシーンが1番印象的。


この谷原氏の発言はあまりに無責任な発言だ。


そもそも、いつまでも過去の傷をウジウジ言うなら、今ここで起きている、岸田政権の主張する武器輸出や武器製造に反対すべきじゃないか?谷原の発言にはイデオロギーが透けて見える


ぜひ、劇場で,確認して欲しい