団塊の世代が後の世代に残したものはいったいなんなのだろう?
プラスの部分とマイナスの部分に分けて考えると、
プラスの部分で第一に思い浮かぶのは、
これだけ世の中が便利になったことだろう。
絶え間ない技術革新がなければ、こんな世の中が来ることがなかったわけだ。
マイナスの部分に関していうと、
大部分が、制度上の問題のように思う。
社会保障、雇用、教育などなど、
生活の基礎となるべき大部分が結果として揺らいでいるわけだ。
福田元首相が以前述べていたように、それらの問題は、団塊の世代の問題ではなく、次代を担う若い人の役目なのかもしれない。
それは一つの考え方だといえるが、
それはあまりに近視眼的な考え方ということもできるんじゃないだろうか?
長期的な戦略なくして、今日というのはありうるのだろうか?
振り返った時に、何も残っていなかったというんじゃ、何のための意思決定かわからなくなる。
団塊の世代は、ときにがむしゃら世代といわれてきたわけだが、
がむしゃらに突き進んだだけで終わってしまうのは、本当に何かを達成したといえるのだろうか?
諸行無常という考え方を都合よく使えば、形あるものはいつか消えていく運命にあるわけだから、
何かを残す必要なんてないのかもしれない。
しかし、一方で、人間にはきずなだとか連帯だとかいう考え方もあるわけだ。
そこを強調するのなら、やはり、後世のために何かを残すことは、人間の使命の一つといえるはずだ。
そう考えれば、若い世代だって、今自分が何をすべきかおのずと見えてくるんじゃないだろうか?