最近ちょっと電池にハマって色々買いこんでしまったので、電池の性能比較をしてみようかと。

 

やり方としては、以下の記事で買ったコンビニ充電器を使って、単3電池2本を使い切るまでにスマホをどれだけ充電できるか比較してみようというもの。

コンビニの充電器を購入

https://ameblo.jp/tropical-ip/entry-12404477873.html

 

ルールとしては大体以下の通りだ。

 

(1)作業条件について

・電池は、当然ながら新品(二次電池にあっては、満充電後のもの)

 

・スマホのバッテリー残量は25%前後の状態からスタート

→スマホのバッテリー残量は一応1%刻みで表示されるが、たとえば20%→60%のΔ40%と、60%→100%のΔ40%が本当に同じ容量なのかは、もう一つ信用できない。従って、スタート地点を概ね合わせることによって、より適切な比較ができるだろうと考えた。ちなみに「前後」とか「概ね」というのは、毎回キッチリ合わせるのが思いのほか困難だったからである。というか1%刻みな時点でガバガバなので、そこは妥協してよかろうと思った。25%というのは、先人によればリチウム乾電池にあっては70%以上充電できたという報告もあったことから、なるべくスタート地点は少なくする必要がある一方、あまり少なくし過ぎると、省電力モードになることでいやまして定量性が損なわれるおそれがあるからである。

 

・充電中のスマホの状態は、機内モード、位置情報オフ、かつスリープ(モニタをオフ)状態

→なるべく消費電力を少なくし、充電量をより適切に把握するため。電源オフにしないのは、充電器の取説によれば「電源が入らなくなるほど放電した状態のスマホは充電できません」とされていることと、起動させるだけで何%か減ってしまうからである。

 

・充電器のランプが完全に消灯した時点をもって終了と判断

→これまで数回使ってみた経験によると、かかる状態になるとジュール熱が無くなりスマホのバッテリー残量も増えなくなるため、実際に充電が止まったと考えてよいと思われるため。

 

(2)スマホのバッテリースペックについて

→「2580mAh」としか書いてないが、まあ普通に考えて3.7Vのリチウムイオンバッテリーと思われます。

単純計算すると、1%当たり95.46mWhということです。

 

(3)電池の評価について

・スマホを充電できた量と、その電池の単価の関係から、コスパを評価する。

ここで、「単価」というのは実際に私が入手した際の単価ではなく、普通に入手可能な中で最も単価が安い入り数(一般的には20個パック等)における単価をいうものとする。

→かかる取り扱いをした場合には、入り数が少ない商品しか設定が無い電池にあっては不利に働くという問題が考えられる。しかし、通常、消費者にとって電池はいくら持っていても困らないものであって、たとえ数量が多くても単価が安い点を評価して購入を決めるものと考えられるから、入り数の設定次第で有利不利が生じるのもやむを得ないところであり、むしろ適切な評価になるというべきだからである。

 

 

 

・・・というわけで、今のところ用意している選手を紹介しよう。

 

①SONY「アルカリブルー」

SONYの廉価ラインの電池で、インドネシア産・賞味期限は5年。

国内大手ブランドの中では最安に近い一品である。

 

②SONY「STAMINA」

SONYの上級ラインの電池で、日本産・賞味期限10年。

日本産・賞味期限10年の電池の中では最安に近い。というかアルカリブルーと殆ど変わらんので、非常なお買い得感。

 

③松下「エボルタNEO」

松下の最上級ラインのアルカリ電池で、日本産・賞味期限10年。

アルカリ電池の中ではトップクラスに高価。

 

④松下「リチウム乾電池」

アルカリとは訳が違う、単三型リチウム乾電池である(一次電池です)。シンガポール産・賞味期限15年。

単価についても、アルカリとは訳が違うぞ。

 

⑤サンヨー「エネループ(多分、初期型)」

今は亡きサンヨーブランドのエネループである。ニッケル水素電池(二次電池)。ロゴの脇に(R)マークが無いのが、初期型の証。

こいつはもう何年も家の中で消息不明だった一品で保存状態はすこぶる悪いので、どこまで性能を維持しているかに注目が集まる。

 

⑥松下「充電式エボルタ(スタンダードモデル)」

ニッケル水素電池である。

こいつも数年使われていなかった一品なので、どこまで性能を維持しているか。

ただ未開封状態で放置されていたので、上記のエネループよりは有利な気がする。

 

(番外編) 東芝「キングパワークリーク」

今となってはレアな、マンガン乾電池である。

充電器がマンガン電池には対応してないので、多分出場は見送られる予定。でもレアさと緑色の缶がオシャレなので紹介したかった。

 

というわけで、各選手で実験を行い、結果の記事を書いていくぞ。

 

個人的には、エボルタNEOに期待してますよ。先人の報告によれば、エボルタ系は初期の電圧は高いものの終止電圧(0.9V)に落ちるのが速く、低負荷の機器では安物電池よりも速く電池切れを起こすということのようだった。しかし私のテストによれば初期の電圧が高いことは無駄にはならず実容量が効いてくると思われるため、充電量自体は安物電池に快勝してくれるんじゃないかと思っている(コスパはともかく)。

 

まあそれでも性能面ではリチウム乾電池の優勝かつ圧勝は揺るぎないだろうし、エボルタNEOは高いから、コスパでもリチウム乾電池に負けると予想してるけどね。

 

なお、選手数は順次拡充する予定なので、ご期待されたし。