久しぶりに「ダンサー・イン・ザ・ダーク」鑑賞


主人公のセルマに対する、周囲の不寛容さと彼女の運の無さ(周囲に手を差し伸べてくれる人が居るかもしれないという思考に至れぬ程追い込まれてしまったという事は、「運が無かった」と形容して良いと私は思った)に胸を締め付けられた。



ラース・フォン・トリアー監督はこういう現実で実際に起きているであろう問題を炙り出す作品を創るのが上手な監督だなと思った。



ただ、ビョークに対する性的嫌がらせの加害者になったのが残念でならない。


自分が肯定的に評価した監督がそういう問題で話題になっているのが残念だし、何よりも精神的にダメージを負いかねないほどの迫真の演技をしたビョークに対してそのような行為に及んだという事実がショックだった。



とにかく、この作品は世間の不寛容さとそれによって起きるであろう問題について考えるキッカケになる作品だと思う。




願わくば、現実世界にセルマのような不寛容と理不尽の犠牲者が現れぬように……