#好きな漫画10冊晒して全部被ったら結婚
というツイッターのハッシュダグがあったので、
一人一作品限定で、思いつくままに10タイトル挙げてみた
思い浮かんだ順ではあるけど順位はない
他にもいくらでも思い浮かぶけどキリが無いし
ラインアップはまずまずといった感じなので
簡単に思い入れと説明を含めて紹介してみたい
「ドラえもん(藤子・F・不二雄)」

自分は大長編より一話完結の読み切り(てんとう虫全45巻)の方が好き
短いページ数なのに内容は深い
これはF先生が落語好きだったというところから来ているらしい
栗まんじゅうがどんどん増えるエピソードのバイバインなんかモロに落語的かと
ひみつ道具や話の面白さに目が奪われがちだけど
表情やオノマトペ(擬音を文字で表現したもの)の表現力がすごい
ドラえもんがキレた時の顔、のび太のデレデレした顔なんかの表現はひとコマで充分笑える
タイムマシンで生前のおばあちゃんに会いに行く話や
ドラえもんが未来の世界へ帰ることになる「さようならドラえもん」とか泣ける話も多い
F先生の作品でドラえもんの次にオススメなのは「SF異色短篇集」なのだけど
これはドラえもんを書き始める前にF先生がスランプだった頃に書かれた(本人談)作品で
やや大人向けの作品だがドラえもんに続くエッセンスが盛り込まれていてとても面白いです
語りすぎたので大幅にカットして(半分以上削った)ペースを上げます
「サバイバル(さいとう・たかを)」
離島に遊びに来ていた少年サトルが主人公
日本が天変地異に襲われ、離島で一人生き抜いていくという話
例えば川で岩に石をぶつけると、音で魚が気絶して浮かび上がる「ガチン捕り(禁止漁法)」
など、ストーリーの中に様々な生き抜く知恵(サバイバル術)が描かれている
「翔丸(能條純一)」
謎の転校生翔丸が学校の不良を統治し、
そしてヤクザを支配下に置き、
やがて政治をも操るというストーリー
能條作品独特のクールな世界観がコミックス3巻に濃縮されており
いわゆる不良マンガと全くタイプの違う主人公翔丸のキャラクターが強烈で
天才が出てくるマンガとしてもまた他の作品と違った魅力がある
これを読んで「翔丸組に入るんだ」
「AKIRA(大友克洋)」
一度荒廃した後に再建されたネオ東京が舞台
金田を始めとする健康優良不良少年たちが
謎の能力を操るナンバーズや軍隊などの争いに巻き込まれていく
金田の仲間だった鉄雄も謎の能力を手に入れてしまい…
なかなか説明が難しいな
AKIRAは筋も面白いけど登場するメカニックを始めとするデザインもかっこいい
未読の人はAKIRAに続く習作となっている「童夢(全1巻)」を先に読んでみると良いかも
大友先生の作品は「グッド・ウェザー」や「ブギウギ・ワルツ」といったレア作品も所有してるのだけど
何度も引っ越したせいでどこに行ったかわからない状態で困っている…
無能の人(つげ義春)
つげ先生の作品は一話読み切りの作品が多い
内容は文学的なもの(紅い花、峠の犬など)や、
夢を題材にしたと言われる荒唐無稽なもの(ねじ式・夜が掴むなど)や、
自らの生活を題材にしたようなもの(チーコ・退屈な部屋など)などがあるが
中でも個人的に好きなのは「古本と少女」という作品で
どうしても欲しい本があり足げく古本屋に通う青年、
彼にとってその本の代金千円は大金だった(連載当時の千円は今より価値がある)
ある日また店でその本を見ているとページの間から千円が落ちてきた
思わずお札を拾って店を出る青年、
そのままくすねるか悩むがその金が入っていた理由は…?といった話
無能の人は、多摩川で拾った石を河川敷で売るという「石を売る」からの連作で
「父ちゃん、虫けらってどんな虫?」
「ハハハ、虫けらとはいうのはね、つまり世の中何の役にも立たぬ・・・・・うん?誰がそんな話した?」
「母ちゃんが父ちゃんは虫けらだって」
「・・・うんそうだ、虫けらとは父ちゃんみたいなものだ」
という有名なセリフも登場する、タイトル通り無能な主人公が描かれている
「洗礼(楳図かずお)」
楳図先生は「漂流教室」や「わたしは真悟」など完成度の高い長編で知られるが
先生はどんな長編作品でもストーリーはオチまで全部考えてから書き始めるそうで
「洗礼(全6巻)」は老女優が若さを手に入れるために少女と脳を入れ替えるというストーリー
反対に1ページ1コマ数ページ読み切りの作品集「闇のアルバム」など実験的作品も書いている
「パイナップルARMY(浦沢直樹)」
「MONSTER」や「マスターキートン」など
浦沢作品の中でも「プロフェッショナル」が登場する作品の中で一番好きなのはこれ
戦場帰りのジェド・豪士が一般人に本格的な護身・戦闘術を教えるというのが筋で
基本的に一話読み切りだが個性的なサブキャラがちょくちょく登場してくる
火薬もない部屋で小麦粉を部屋に充満させて部屋ごと爆破させるというエピソードが珠玉
余談だが今回紹介した中で「大友克洋先生」「楳図かずお先生」「浦沢直樹先生」とは
直接お会いしたことがある(単なる自慢話なので詳細は留めておく)
「銀と金(福本伸行)」
カイジの直前に連載されていた全11巻の長編
麻雀モノの「天」や「アカギ」も好きだけど
「銀と金」はいわゆるギャンブルものともやや違う趣の作品で
裏社会を牛耳る平井銀二という老人と、
銀二に拾われ闇社会に入り銀二に憧れる鉄雄という青年の話
カイジに似ているけどカイジほどの無茶な設定は出てこないです
「富江(伊藤潤二)」
美少女の富江を好きになると殺してバラバラにしてしまう、
バラバラになった富江がそれぞれ再生して新しい富江になっていくというホラー作品
「月刊ハロウィン」に連載された短編のなかで「富江」が登場する作品が幾つかあり
それぞれは読み切りとして読めるけれどもそれぞれの作品がつながっているような感じになっている
もともと単行本にはバラバラに収録されていたが
リイシューされたコレクションにはまとめて収録してある
(これ自体が富江のエピソードっぽいが)
伊藤先生の作品は単なるグロさとも違う世界観があって
自殺した友人が聴いていたカセットテープを聴いていたら…という「悪魔の理論」や
中古レコードに記録された「唐突に始まりフェードアウトしていく曲」とは?「中古レコード」や
眠ると体が裏返しになってしまうという「睡魔の部屋」など
当時の「富江の登場しない他の短編作品」も面白い
特に、赤い糸を信じた青年が運命の相手に糸を切られるという「赤い糸」と
寒気がすると思ったら体に穴が開いていたという「寒気」の描写はトラウマ必死のホラー度です
「火の鳥(手塚治虫)」
これを語らないと終われません
漫画の神様手塚先生のライフワークというべき作品
個人的にはロビタが登場する「復活編」と
猿田彦とナギの父子愛を描いた「黎明編」が好き
特に「黎明編」は市川崑監督の実写映画になっていて
映画版はめちゃくちゃ酷評されていますが
自分は好きな作品です(もちろん観たことがあります)
あと火の鳥は2772愛のコスモゾーンというアニメ作品があって
原作が手塚先生で作画が御厨さと美先生の漫画版も面白かったな
手塚先生のマンガはかなり読んだけど
アトムやブラックジャックはそんなに好きじゃなくて
「空気の底」辺りの短編作品が好きです
長編だと、ヒトラーを描いた「アドルフに告ぐ」と
サリン事件を予感させた「MW」辺りが好きです
さて、ざっと紹介したけど、まだまだ紹介したい作品があるので
これも思いつく限り順不同で紹介します
「バクネヤング(松永豊和)」
バクネというどうみてもアレな人がたった一人でヤクザや日本を相手に戦ってしまう話
「告白(ジョージ秋山)」
銭ゲバと迷ったけどドラマで有名になったので却下
「オレは友人を殺したことがある!」というホントだか嘘だかわかんない独白を含む
ジョージ節全開のノン?フィクション作品
「星と太陽と死神(つのだじろう)」
「恐怖新聞」や「うしろの百太郎」といったホラー作品を世に送り出した先生の自選集
ホラー作品を書くきっかけになった「亡霊学級」収録の「虫」が扉絵から強烈
オカルト関係の読み物「ついに霊魂をとらえた!」など収録
「銭っ子(水島新司)」
原作は花登筺先生による「銭ゲバ」の影響をモロに受けた作品
水島作品にもかかわらず野球は一切出てこない点にも注目
「風の谷のナウシカ(宮崎駿)」
映画版は序章に過ぎない
宮崎先生が緻密な線で13年かけて書き上げた漫画版は必読
「お茶の間(望月峯太郎)」
ドラゴンヘッドで有名な先生だけど元はラブコメ?作家です
「バタアシ金魚」のカオルとソノコが結婚して家庭をもった話
ドラマ化されていてカオル役は男闘呼組の成田昭次でソノコ役は渡辺満里奈
「座敷女」という一巻完結のホラー作品もかなり強烈です
てな感じで一気に紹介してみました
ついでですが前回(4/1)の投稿はエイプリルフールのネタです
すぐに見抜かれたようですが、お騒がせしました