こんばんは。

今年も大晦日がやってきました。
今年1年もほんとうにあっという間でした!

平凡でもなく、平坦ではなく、山もあれば谷もあり(笑)、迷い、悩み、その度、人の導きに支えられた日々でした。

僕のようのものに、たくさんの愛と情をかけていただいた方々に感謝いたします。人は一人では生きられないということを再認識した年でもあります。

Blogもこれが今年最後になります。

何をテーマにしようかと思いましたが、大晦日ですが、Xmasイヴのことを書かせていただきます。

12月24日(木)に友人に誘われて港区赤坂にあるサントリーホールで行われた「オルガンコンサート2015 バッハ・コレギウム・ジャパンのクリスマス物語(パジェント)」という演奏会へ行ってきました。

サントリーホール(Suntory Hall)は六本木アークヒルズの一画に1986年10月12日に開館した森ビルが所有し、公益財団法人サントリー芸術財団が運営する東京初のコンサート専用ホールです。

客席数は2,006席(1階:858席、2階:1,148席)。クラシック音楽の演奏のためのコンサートホールとして設計されました。舞台後方にもP席と呼ばれる客席があるヴィンヤード型コンサートホール(客席全体が舞台を囲むような形))となっています。これは、ホール建設にあたりドイツの同形式のコンサートホールを参考にしていて、指揮者、故ヘルベルト・フォン・カラヤンの助言が大きく取り入れられています。

このホールは、4段手鍵盤とペダル鍵盤、ストップ数74、パイプ数5,898本を有する世界最大級のパイプオルガンが有名なんです。設計当初はパイプオルガンを設置する計画はなかったそうですが、カラヤンから「オルガンのないホールというのは、家具のない家のようなもの」とのアドバイスを受け、設置が決定したんだそうです。

大ホールは舞台後方にも客席がある席の配置上、本格的舞台装置や背景を必要とする伝統的なオペラやバレエは上演できないのですが、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、東京ニューシティ管弦楽団を除くすべての在京プロ・オーケストラがここで定期演奏会を行うのです。

「ホール・オペラ」という独自のオペラ上演形態(本格的な舞台装置や照明は用いずに演奏する方式で、基本的には一般に「演奏会形式」と呼ばれている上演方式の一種)を生み出すなど、開館以来日本のクラシック音楽業界を牽引し続けているホールの一つなんです。

僕はいつか行ってみたいと思っていたホールでしたが、クラッシックやオペラにはなかなか縁がなく、憧れているだけだったのですが、ホール初体験がXmasイヴというロマンチックな夜だったことが大変嬉しかったです。誘ってくれた友人に感謝です。

サントリーという日本を代表する一企業が運営しているホールなのに、とても本格的な設備と美しいデザインで、とても居心地の良い空間でした。企業ですから利益を追求するのは当たり前です。しかし事業によって得た利益を文化や社会貢献にも役立てたいと活動している企業はそう多くはないと思います。

「世界一美しい響き」だと言われるコンサート専用ホールを東京に作りたいと願った、サントリー株式会社の社長であった佐治敬三さんの夢の結晶とも言える素晴らしいホールだと思います。

ホールの壁面の内装材にはサントリーですから、ウイスキーの貯蔵樽に使われるホワイトオーク材、床や客席の椅子背板にはオーク(楢)材をふんだんに使用し暖かみのある落ち着いた雰囲気に包まれていました。

ホワイエの天井には世界的に活躍する照明デザイナーの 石井幹子さんデザインの光のシンフォニー「響」と題されたモダンで巨大なシャンデリアが燦然と輝いて美しかったです。

サントリーホール前の広場は、サントリーホールの設計にアドバイスをあたえた往年の名指揮者、故ヘルベルト・フォン・カラヤンの名を冠して「アーク・カラヤン広場」と呼ばれています。

その広場に到着した時、開演にはまだ一時間ほどあったので、少し腹ごしらえをしようとホールの真正面にあるカフェ「オーバカナル」で休憩しました。

「オーバカナル」は1995年頃でしたか原宿のあるビルの1Fに出来たんです。第1号店(ビルの老朽化により2003年に閉店)だったそうですが、僕は当時勤めていたデザイン事務所が原宿の神宮前にあり、少し歩いたところにこのお店が出来たんです。当時はまだ「カフェ」や「ブラッスリー」「ブランジェリー」といった言葉がまだまだ日本では認知されていなかったし、オープンカフェというスタイルも珍しかったんじゃないかなあ。

フランス映画でよく見ていた「カフェ」そのもので、今ではどこにでもいますが、ギャルソンがいるお店も当時は珍しかったかもしれません。フランス語をはじめ、様々な言葉が飛び交っていたんですよ。

そのお店があったので懐かしくて入ってみました。

「オーバカナル」とえばクロックムッシュやキッシュ、オムレツなどが有名で、オムレツを頼んだのですが、生憎その日は卵が品切れ(なんでだ笑)だったのでクロックムッシュとフレンチフライポテトをいただきました。もちろんお茶はエスプレッソです!美味しかった(笑)。

ではお腹も膨らんだので「クリスマス オルガンコンサート2015 バッハ・コレギウム・ジャパンのクリスマス物語(パジェント)」の開演です。

クリスマス物語(パジェント)というのは「イエス・キリストの誕生劇」のことです。聖なるクリスマスをパイプオルガンと合唱の美しい響きで彩るスペシャル・コンサートでした。

◎構成・演出・編曲・オルガン:鈴木優人さん
◎指揮:鈴木雅明さん
◎合唱:バッハ・コレギウム・ジャパン
◎リコーダー&サクソフォーン:アンドレアス・ベーレン

◎キャスト
マリア:松井亜希さん(第1幕)、望月万里亜さん(第2・3幕)
ヨセフ:山本悠尋さん
天使ガブリエル:青木洋也さん
宿屋の主人と妻:鈴木雅明さん、鈴木 環さん
東方の三博士:石川洋人さん、鏡 貴之さん、沼田臣矢さん
学者:浦野智行さん
ヘロデ:アンドレアス・ベーレンさん
天使たち:澤江衣里さん、緋田芳江さん、藤崎美苗さん、高橋ちはるさん、中村裕美さん、谷地畝晶子さん、他
羊飼いたち:奥村泰憲さん、藤井大輔さん、他
語り:藤井雄介さん

指揮の鈴木雅明さんはチェンバロとオルガンのソリストとして国内外で演奏活動を行う一方、1990年にはオリジナル楽器アンサンブルと合唱団であるバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)を結成しBCJ音楽監督として、バッハの教会カンタータ全曲シリーズや受難曲などの録音を精力的に行っておられる、海外においても評価の高い日本の古楽演奏家だそうです。

オルガンの鈴木優人さんは鈴木雅明さんのご子息で、東京芸術大学及び同大学院、オランダ・ハーグ王立音楽院を修了され、鍵盤奏者(チェンバロ、オルガン、ピアノ)・指揮者としてバッハ・コレギウム・ジャパンや横浜シンフォニエッタはじめ国内外の公演に多数出演され、作曲家としても復元・補筆・校訂でも高い評価を得ていらっしゃいます。2005年には、歌舞伎座七月大歌舞伎「十二夜」(蜷川幸雄さん演出)にチェンバロ奏者として出演されました。

◎リコーダー&サクソフォーンのアンドレアス・ベーレンさんは古楽とジャズの両方を演奏するリコーダー&サクソフォーン奏者です。ジャズをはじめ、ルネサンスやバロック様式における様々な即興演奏に興味がおありで、自身のグループを率いる他、ヨーロッパ各国の様々な団体や、オーケストラメンバーの一員として活躍されています。現在オーストリアのグラーツ芸術大学の教授として、リコーダーの演奏で後進の指導に当たられています。

合唱のバッハ・コレギウム・ジャパンは鈴木雅明さんが世界の第一線で活躍するオリジナル楽器のスペシャリストを擁して結成したオーケストラと合唱団です。J. S. バッハの宗教曲を中心に、近年はメンデルスゾーンに及ぶ作品の理想的な上演・普及を主旨として活動されています。透明かつ劇的な合唱とオリジナル楽器による演奏は「アンサンブル全体が協和しながら光を発するかのような響きの美しさ(朝日新聞)」と高く評価されています。1992年より東京・神戸での定期演奏会を開始、99年から海外公演も本格化し、ライプツィヒ・バッハ音楽祭、BBCプロムス、カーネギーホール、コンセルトヘボウ等での演奏を通じて、その評価を高めているそうです。95年から時系列順で取り組んできた〈バッハ:教会カンタータシリーズ〉が2013年2月、全曲演奏・録音(全55巻)を完遂し、2014年エコー・クラシック賞エディトリアル・アチーブメント・オブ・ザ・イヤー部門を受賞されました。

僕は今回、全てにおいてなんの予備知識もなく、まったくの白紙状態だったので、世界でこんな活躍をされている方々の演奏や合唱、芸術に触れることができてとても新鮮な時間でした。

クラッシックといっても全然堅苦しくも重苦しくもなく、時おりサントリーの商品名を劇中に織り込んだりされて、ユーモラスで軽やかさの中にも荘厳で心を動かされました。

僕は敷地内に協会があるキリスト教系の幼稚園に通っていて、お遊戯会でキリスト誕生の劇を演った時、羊飼いの一人を演じたことがあるので、聞き入ってしまいました。

ラストは会場一体となって「きよしこのよる」の合唱で幕。

思いっきり歌っちゃいました!(笑)。

僕の今年のXmasイヴはこんな感じでした~。

これが今年最後のBlogです。こんなんでよかったでしょうか~。今年もこんな拙い自分勝手に書きなぐっているBlogを読んでくださった皆様、ありがとうございました。来年も堅苦しい目標は掲げずに、ゆるゆるいきます(笑)。

よいお年をお迎えください。
来年もよろしくお願いいたします。



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