こんばんは。。

帝国劇場が開場して今年で100周年だそうです。それを記念して出版された記念本を買ってしまいました。僕は映画が大好きなんですけど、お芝居も大好きなんですよ~。帝劇にはたくさんの想い出があります。今日はそれを書いてみますね。

子供の頃「魔性」というドラマを見ました。鶴橋康夫さん演出、浅丘ルリ子さん主演で同性愛の恋人を殺害しその肉を食べた死刑囚の女の話でした。遠い記憶なのでストーリーはよく覚えていないのですが、ラストシーンは浅丘さんが絞首刑にされるのです。ぶら下がった足に一筋の赤い血がつたって落ちるシーンを見た時の僕の衝撃!町村智浩さん風に言うとこれがトラウマとよべるものかもしれません。それ以来、強烈に浅丘ルリ子という女優さんが僕の心の中に刻まれたのでした。

同じ頃、父の友人が帝劇で上演された蜷川幸雄さん演出の「近松心中物語 それは恋」というお芝居のビデオを貸してくれました。大人の俳優さん達が演じる本格的なお芝居を始めて見たので、あまりの素晴らしさにお芝居のとりこになってしまいました。

1985年頃に大好きな浅丘ルリ子さんが蜷川さん演出で「にごり江」というお芝居を帝劇でやると聞いてどうしても見たいと両親に訴えましたが僕、兵庫県出身でこの頃神戸市灘区に住んでいたので一人で東京なんてと聞き入れてもらえなかったのです。たしかNHKの舞台中継で見たと思います。この舞台も最高でした。朝倉摂さんの美術、阿木燿子さん作詞、宇崎竜童さん作曲のテーマ曲「十六夜セレナーデ」もかっこよかったですよ~。浅丘ルリ子さんのこの世のものとは思えないような美しさも。

高校生になったらと許可がでたので1991年いきましたよ~ひとりで東京、帝劇へ。この年の浅丘さんの舞台の演目は永井荷風原作の「濹東綺譚」でした。マリオンの近くの派出所のおまわりさんに帝劇の行き方を聞いたりしてたどり着いた時の感動は忘れられないですね。お芝居は本当に良かったです。ラストシーンのなんとも言えない悲しい余韻がいつまでも胸に残りました。

1993年から2002年まで毎年浅丘さんは帝劇で座長芝居を続けられるのですが、そのお芝居を見に行くことは僕の毎年の一大イベントでした。94年には大変なことがあったのですがそれは次回にしましょうか。お楽しみに。