今日はモーツァルトのミサ曲をクラシカル・アルトトロンボーン、いわゆる古楽器で演奏してきました。
普段使っているアルトトロンボーンより楽器もマウスピースも小さく、外見はかなりコンパクトです。
吹きなれないと吹奏感にかなりの違和感がありますが、気にせずフルブレスしてお腹の支えをしっかりと使って演奏するのが良いと私は思います。
とはいえ、管の内径もかなり小さいので無理に息を吹き込もうとするとすぐバテてしまうので逆効果です。
スポットライトのようなまっすぐな感じではなく間接照明をダイヤル式のスイッチを使ってちょうど良い明るさになったらそこで維持してあげるというイメージで私は演奏しています。
分かりやすく言うとベギラマではなくホイミのイメージです!
決して攻撃的ではなく癒しの力が必要なのです。
それには楽器のコントロールではなく体をコントロールすることが大切です。
バーゼルのジャズ科の先生が言っていたことですが、
「すべての音にはその音を出すための適切なお腹の圧力がある。」
とのことです。
私はこのことを古楽器を演奏するときは特に気を付けています。
というのもお腹の準備ができていなければ口に頼って音を出すしかないのですぐにバテてしまうし、音程も安定しないばかりか調子を崩してしまう結果となってしまいます。
古楽器とはいえやることは普通のトロンボーンと一緒です。
ただ頭の中のイメージを変え、声色を変えるだけでグッと演奏が楽になると思います。