らんる!盛大に遅れてごめんお誕生日小説、どうか受け取ってください!!
あとお誕生日おめでとう!!ございました!!
飛鳥(ごめん微妙に太妹になった)小説です!!一応現パロではないよ!!ないけどクリスマスあるよ!!ジャージやカレーがあるから大丈夫だと思ってる!!

******************

師走の下旬、雪はあまり降らずとも本格的に冷え込みが厳しくなった頃。
長いため息をつきながら両手を滑らし、太子はこたつの上に倒れこんだ。
それを見かねた妹子は怪訝そうに片眉を上げる。

「どうしたんですか。」
「なんつーかさあ・・・切り替え早くない?」
「は?」

彼が言うに、世間でのクリスマスの切り替えが早すぎるそうなのだ。
25日を過ぎればあとは売れ残りセールくらい、しかもそれも品薄だし、余韻というものがまったくない。
翌日26日からはもう正月気分で慌しくなる。
それが気に入らないらしい。

「それまでロマンチックだったのにもうちょっとくらいさあ・・・余韻というものを・・・。
何かいきなり現実に引き戻された感じがして何のやる気もでない・・・。」
「やる気がないのはいつものことでしょうが。
昨日は散々『リア充死ね!リア充死ね!』と赤土食べながら叫んでいたのにそれでもクリスマスがお好きなんですか?」
「いやまあ当日は予想以上にどこもかしこもイチャついてるやつらばっかでムカついたけどさ、クリスマスの雰囲気は好きなんだよ!シーズン限定の入れ物のお菓子とかさ!眺めてるの好きなんだよ!」
「さいですか。ところでケーキを買ってきたのですが。」

太子は頭から煙を出しあからさまに憤っているポーズをとってみせたが、妹子はさらりと受け流し、代わりにケーキが入っている箱を見せた。
このような思い切りのいい話題の切り替え方は、これ以上構ったら面倒くさいだけだと、相手を見下しているからこそなせる業である。

予想通り、ケーキ、という甘い響きに一瞬太子は静止した。
それから妹子の手に抱えられている白い箱へと視線を移す。
箱の上の一部が切り取られ、プラスチックの窓となっていたそこからは、たっぷりと飾られた白いクリームと赤い苺がちらりと覗いている。

「クリスマスの余り物で安くなっていたので。食べませんか?あ、食べないんですか失礼しました。」
「ちょちょちょ待てまだ何も言ってないだろうが!!食べる!食べるよ全力で!!」

妹子がわざとらしくそのまま箱を持ち去ろうとすると、太子は一瞬のうちに詰め寄り懇願するように彼の足に絡みつく。

「わかってますよ。冗談です。」
「普通に玄関へ向かおうとしていたあの姿勢が冗談に見えるか・・・。」
「まあ引き止められなかったらあのまま帰っていましたがね。」
「やっぱり!」

妹子は足に絡みついた太子を無造作に振り落とし、そのまま身体の向きを変え、台所へと向かう。
のれんをくぐった瞬間、相変わらずの変な臭いが鼻をつき、思わず顔をしかめる。
本来なら彼は客人の立場であるのだが、相手が、自分は摂政だ、などと権力を振りかざしてくるため、仕方なく妹子がお茶をいれることになっている。

「えーっと、お茶をいれて・・・。ケーキはあっちで切ればいいか。」

妹子は湯を沸かしている間、ケーキの箱と皿と包丁を持ち再び居間へと戻った。

「ん?随分早いな・・・って、キャーッ!いいい妹子まさか私のことを・・・!」
「気持ち悪い悲鳴出さないでください気持ち悪い。気持ち悪い。
違いますよケーキはここで好きなぐらい切ったほうが早いと思いまして。」
「ああそうか・・・。って3回も気持ち悪いって言うなこの芋・・・気持ち悪くないもん、イケメンだもん。」
「ちょっとアンタと戯れている暇はないので、失礼します。」
「酷くない!?」

背後から何やら騒ぐ太子の声が聞こえるが特に気にせず、再び台所へと舞い戻る。
そしてお茶を持って居間へ帰ってきた時のことだった。

「ちょ、アンタ・・・。」

妹子はこたつの上に置いてあるケーキに軽く唖然とする。
そこには切り目の入った丸いケーキが置いてあった。
あからさまに大きいケーキと、あからさまに薄いケーキの二つ分の切り目が。
これはどういうことなのだろうか、と考えなくても大体の予想はつく。おそらく薄いほうが自分のものなのだろう。

「何やってるんですか・・・。」
「ん?だって好きなぐらい切っていいんだろ?」
「いやそうですけど・・・流石にこれはないだろ!」

妹子用として用意されていただろうほうは、普通に一人分として扱われるかどうかすら怪しいくらいの薄さだった。
対して太子のは一人分を超越した、ほぼ一ホールだ。
これはどうみたって差がありすぎるだろう。

「僕のほうにもっとよこせ!それとそんなに一気に食べたらおなか壊しちゃいますよ!」
「おおうオカン妹子・・・大丈夫だよ私の腹は。」
「何を根拠に・・・あとでどうなっても知りませんからね・・・。」

はあ、とため息をつきつつも、とりあえずお茶をそれぞれの手元に置く。
それからこたつに入り、暫し暖をとった後、妹子はケーキを再び公平に切り分けた。

「ああ~私のケーキが・・・。」
「とりあえず食べやすい大きさに切っただけですから。あとここから食べられるだけ食べてください。」

ケーキをそれぞれの皿にのせると、二人は手を合わせて、いただきます、と小さくお辞儀をした。
それからケーキと共についてきたフォークに手を伸ばし、白いスポンジを更に一口サイズに縦に切る。
自然と訪れた静寂の中、無心に食べ進めていると、暫くして太子は細々切るのが面倒くさくなったのか、ケーキ本体にフォークを突き刺し、そのまま皿と共に口許へ持っていっていた。

「ちょっと太子、お行儀悪いんじゃないですか。」
「え~だってめんどくさいんだもん・・・。」
「いや確かにそのやり方には何も言いませんよ、綺麗に食べてくれていれば。
ただアンタの場合、口許がものすごいことになっているんですよ。サンタのヒゲどころじゃないですよ。」

妹子の言うとおり、太子の口許はクリームですごいことになっていた。
逆にどうやったらそこまでつくのか不思議なくらいだ。
呆れ顔で妹子が布巾を差し出すと、彼は受け取らず、そのまま顔だけ突き出した。
拭け、ということなのだろう。他人に拭かせるとは己は子どもか、と叱りたくなるが、
しかしこのようなことにも慣れている妹子は何も言わずそのまま自身の手を彼の口許に近づけ、クリームを拭き取る。
その時、ふとある考えが頭を過ぎった。

(クリームもったいないなあ・・・。)

太子の頬についているクリームは尋常じゃないほどで、一部拭き取ったあとの布巾を見ると、まだ食べられそうなくらいの量がごっそりついている。
何を思ったのか、まだ拭いている途中にも関わらず、妹子は布巾を持っている手を下ろし、更に布巾もこたつの上に投げ出した。
それから太子のもとへと詰め寄り、顔を近づける。

「え、な、なに妹・・・ひゃっ!?」

突如妹子は太子の口許を舐め出した。
突然の出来事に太子は驚き、硬直してしまっていたので、逃げる真似もせずそのまま受け入れる。
緊張からか額にはうっすら脂汗がにじみ出ていた。

「え、な、何、妹子、」
「いや、クリームがもったいないな、って・・・。」
「あ、そ、そう。」

その理由も普通に考えればおかしなものだったが、動揺でうまく頭が働かず、結局妹子が満足するまで思うがままにされていた。
顔が離れた後も心臓はまだ早鐘を打っている。

「な、どうしたの、急に。」
「何か、クリームがもったいないなあ・・・って思ってたら、いつの間にか行動に移してしまっていました。」
「すごいなお前・・・。」

表では無表情を浮かべてる妹子だが、、実際、彼の心音も大きく、速まっていた。
やはりこういうことは柄じゃないせいか、まだ割り切れないところもあるようだ。
しかしそれを悟られまいと必死に真顔を保ち続ける。

「じゃ、次からはちゃんと綺麗に食べてくださいね。」
「・・・あ、じゃあ妹子が食べさせてよ。」
「はあ?」
「そしたら綺麗に食べられるじゃない?」

太子は名案だ、とでもいうように誇らしげな顔をしていたが、妹子は眉をひそめた。
子どもならまだしも、いい大人があんなに汚く食べるのも信じられないが、食べさせろと恥ずかしげもなく言ってくるのは余計に理解不能だ。

しかし乗り気でない態度を察したのか、先程から太子は、ダメ?などと言いながら身体をくねらせねだってくる。
以前もやられた覚えがあるような、いわゆる彼の「おねだりポーズ」だ。
本人は可愛いと思ってやっているのかもしれないが、こちらから見ればオッサンが何かしなしなやっていて気持ち悪い、としか思えない。

眉間に皺を寄せつつも、諦めたように妹子はため息をついた。

「わかりましたよ。やりゃあいいんでしょやりゃあ。」

早速妹子はフォークを手にすると、太子のケーキを縦に小さく切り分けた。
それからこぼさないようにと、皿ごと彼の口許へ持っていく。
何も言わずとも嬉しそうに口を開けて待ち構えていたので、そのまま口内へ放り投げた。
彼はそれに合わせて口を閉じ、咀嚼する。

「ん~~美味しい!妹子が食べさせてくれたから余計美味しい!」
「同じケーキなんだから変わりないでしょうが・・・、ほら、あーん。」

妹子の声に合わせて太子は再び口を開ける。
そして彼から受け取り、食む、を何度か繰り返すと、一切れ目のケーキはなくなってしまった。
しかし太子が、もう一つ食べるといってきかないので呆れつつも妹子はもう一切れ、新しいケーキを皿にのせる。

「なんかこういうのやってると、昨日のリア充の中に混ざれたような気がする。」
「え、混ざっていいんですか?あんなに死ねだのなんだの言ってたからてっきり一生混ざりたくないのかと・・・。」
「というか私たち、考えてみればとっくにリア充なんだけどね。」
「は?」
「私たちカップルのクリスマスは今日ってこと!」

太子は何やら満面の笑みで満足そうな様子だったが、妹子は言葉の意味が判らずいまだ眉根を寄せたままである。
とにかく彼が何やら嬉しそうだったので、まあいいか、と深く考えないことにした。

「ていうかさあ、これだけクリームあるなら妹子にクリームつけてクリームプレイ・・・とかもありだよね。」
「いっぺん死にますか?」

法隆ぢから漏れ出る柔らかな光と談笑する声は、夜遅くまで途絶えなかった。

********************
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆あとがき*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
うああらんるごめんね超遅くなった上に何これって内容でごめんね本当これぞやおい(やまなしおちなしいみなし)なのではないかと思うくらいの・・・なんだこれは・・・。
テーマとしては、私らの誕生日、12月26日あるある(?)みたいなのにしました~。個人的に次の日からクリスマス商品なくなるの早男・・・もうちょっとあってもいいのに・・・。

あの・・・拙い文章ですが・・・よろしければ受け取ってくださいな・・・ひい・・・。
ではでは・・・。
ございます。

こんにちは。あけましたね。でもあんまり新年という感じがしませんね私。
テレビをつければ「確かに正月なんだ・・・」って思いますけど、昨夜のガキ使もあんま見てないし・・・今年はどうしたんだ私・・・
ともかく、今年も暖かく見守っていただけたらな、と思っていますm(_ _ )m
だんだんみんななうにいる時間が短くなっていき・・・少し寂しくなりましたね。自分もいなかったりだが。
でも今年初めのハッピーニューイヤーはなうで言えたからいいや・・・。
何かある時はなうに集まるイメージ。家族集合、みたいな。

ではでは(*^ー^)ノ