※BL・腐の意味がわからない方、これらの言葉に嫌悪感を抱く方は閲覧をご遠慮ください。
また太妹が嫌いな方もです。

海の日なのに太妹小説ってどういうことなんでしょうね。
短いのでさらっと読めると思います。多分SSで、妹子視点です。
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強い日差しの下で、蝉の煩い演奏会が繰り広げられる。
遠慮がちに触れた指先から伝わる相手の鼓動も、全身で感じる己の鼓動も、お互い馬鹿みたいにせわしかった、夏の昼下がり。
キンキンに冷えていた氷入りの麦茶は、もう既にコップの表面に大量の汗をかいていた。
雫はゆっくりと伝い落ち、じんわりとコースターに染み入る。

その時、触れる指先が少し動いたかと思えば、彼は少しどもりながら僕の名を呼んだ。

「ちゅー、してもいい?」

向けられた視線は熱を含んでいて、ずっと見つめられていると氷のように溶けてしまいそうな気がした。
暑さにのせいか僕の口はやたら重たくて、なかなか動かなかったものだから、代わりに、溶けてしまう前に相手の唇にかぶりつく。
首に回した腕を緩め、少し距離を置き、目を見開くと、案の定彼は目を丸くして硬直していた。

「そういうことに、許可なんていりませんから。」

やっと動いた口からは、自分が言うには大胆すぎる発言で。
これもきっと夏の暑さにやられたのだろうと、感覚の鈍った脳みそに言い訳をする。

彼も、物珍しかったのだろう、僕の言葉を聞いてから数秒間、固まったままだった。
しかしやっとのことで飲み込むと、途端に頬を緩ませる。

「ありがとう。」

優しい微笑みに気を取られている間に、今度は彼が僕を引き寄せる。

ただでさえ気温が高いというのに、そのうえ肌を合わせるのは暑苦しくて、
けれどこのまま一つになって、とろけきってしまいたい、と、熱に期待してしまう自分もいた。

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゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆あとがき゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
海の日ですね!曽良君が笑う日ですね!
なのに何故太妹なのでしょう!芭曽も書けよ。

個人的にちょっとエロティックにしてみたつもりです・・・。
妹子が暑さを理由に少し素直になってたら可愛いなあ。と。

ではでは、いつもお読みくださりありがとうございます(*^ー^)ノ