※BL・腐の意味がわからない方、これらの言葉に嫌悪感を抱く方は閲覧をご遠慮ください。

また太妹が嫌いな方もです。

2周年記念といえば記念。

太妹現パロで太子が医者、妹子が大学生です。

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「ふぅ~・・・。」



太陽の眩しい朝、清々しい空気とは反対にふらふらとおぼつかない足取りで歩く彼、太子は夜勤明けですっかりと疲れきっていた。

その口からは生気を感じさせない、細く長いため息が漏れる。


そんな調子でも何とか自宅玄関前までたどり着くと、だるそうにポケットに手をつっこみ、中を探る。

キン、と高い金属音が鳴るとこれまただらだらと手を引き上げ、そのまま鍵穴へと近づける。

ガチャン、とドアが開くと、途端に太子は覚醒したかのような素早い身のこなしで寝室へと向かい、衣服を脱ぎ捨てるとそのままベッドへ沈み込んでしまった。

やはり先程の動きは見間違いだったのだろうか。ピクリとも動かない、その様子は屍と化しているようにしか思えない。



太子が眠りの世界へと飛びそうになったその時、インターフォンが鳴り響いた。

しかし彼はこの通りもう身体を動かしたくない状況にあるので、訪ねてきてくれた人には悪いが居留守を使わせてもらおう、

彼はそう思い再び睡魔に襲われかけた瞬間、悪質と思われるぐらいインターフォンが連続で家中に鳴り響いた。

どうやらその人は誰か出てくるまで押し続けるつもりらしい。

このままでは近所迷惑にもなりかねないし、何より良い睡眠が取れない。

そう思い、太子は仕方なく渋々と起き上がり、とりあえず脱ぎ捨てたズボンを再度穿いて玄関へと向かう。



「はーい、どちらさまですかー?・・・って妹子?」



玄関を開けるとそこには、くせっ毛に特徴のある、見慣れた青年の姿がそこにあった。

しかしなんだか様子がおかしい。

気のせいか頬が赤く、息も荒い上、よく見ると少し目が潤んでいるような気がする。



「あ、たい・・・。」



太子が呑気にまじまじと観察しているのとは反対に、妹子はすがるような視線を彼に送るとそのまま前へと倒れこんでしまった。


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「・・・お前さあ、もう大学生なんだから、体調管理ぐらいしっかりしろよ。

 ここまできたら病院嫌いとか言ってる場合じゃないだろ。」


「・・・はあ、すみま、せん。」



幸いにも倒れた時に目の前に太子がいてくれたおかげで、妹子は痛い思いをせずにすんだ。

太子は受け止めた後、楽にいられるようにととりあえず自分のパジャマに着替えさせ、そのままベッドへと運んだ。

それから氷枕を作ったり、額にひえピタを貼ったりなどと介抱していると、

妹子は何とか会話できるくらいには回復した。

しかしそれでもまだ息が荒いことから、かなり辛いのだろうということが読み取れる。



「・・・でも、アンタのところ行けばなんとかなるかなって、思ったんです。」



妹子は意外にも病院が苦手で、今回のように倒れるまで行かないことはちょくちょくあった。

しかし、歳はまあまあ離れていれど、幼馴染である太子が医者となった今、妹子は以前よりもさらに病院へ行く回数が減った。

知らない人に診てもらうよりも、安心できる太子の元へと転がり込み、タダで介抱してもらおうという魂胆らしい。


そんな風に、普段滅多に人を頼らない彼から頼られるのも、案外満更でもないので疲れきっていてもつい許してしまう。

つくづく自分は甘い奴だ。

そう思いつつ、太子は苦笑を浮かべた。



「・・・仕方ないなぁ。ま、ゆっくり休みなさい。」



ぽんぽん、と寝ている妹子の頭を撫でると、彼は驚いたのかキュッと目を瞑る。

反応がまるで幼子のようで、思わず太子からはふ、と優しげな笑みがこぼれる。

少し心が和んだところで、人気があると落ち着かないだろうと考えた太子はくるりと身体の向きを変えた。

そして一歩踏み出そうと足を上げたその時、足に覚える違和感に、それ以上進むことを牽制された。

振り返ってみると、自身のズボンは軽く引っ張られていて、牽制した本人である妹子は熱っぽい目でこちらを見ている。



「待ってください・・・行かないで・・・・。」



その台詞に太子は目を瞠った。

確かに風邪を引くと心細くなるものだとは知ってはいたが、まさか、普段自分に対してツンケンドンな彼がこんなに素直に求めてくるとは思ってもみない。

しかしこの状況下で彼が何か謀るとは思えないし、第一自分に送られる必死な視線が本気であることを示していた。


そしてただでさえ対応に困っているというのに、鈍い人とは時として気づかなくてもいいことに気づいてしまうことがある。


荒い息遣い、熱っぽく潤んだ瞳、鎖骨の覗くぶかぶかのパジャマ。


本当に、何故今ここで気づいてしまったのだろうと太子は軽く後悔した。

騒ぎ出す心音に気づかぬフリをして、平然を装い彼は口を開く。



「わかった。ここにいるから安心して、おやすみ。」



動揺を悟られぬようと意識しすぎたのか、少し低めの声が漏れた。

そして気がつけば妹子の頬に唇を近づけていた。

太子は自身の行動に驚いたものの、熱のせいか彼はそれが異常な行為だと気づいていないようで、

むしろその声色はどこか暖かく、安心したのか、彼は頭に掌の温もりを感じると小さく微笑み、そっと瞼を閉じた。


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*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆2周年おめでとう自分*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

はい、医者太子×大学生(病院嫌い)妹子で看病ネタでした。

しかし、意味わからんなこの文章特に最後。

みなさん櫻音のを読んでください。文章力が桁違いです。というかあちらは文才にまみれにまみれてます。


キスを忘れていて書きなおしたとかそんなこと((

それで最後変とかそんなこt(((殴




いつも読んでくださる皆様、ありがとうございますm(_ _ )m

暖かいコメントもとても励みになっております・・・!(T_T)

これからもよろしければ是非、よろしくお願い致します!(*^▽^*)